硬派なオフロードシーンの鉄板カラーと言えばブラック、グレー、ホワイトにシルバーなどのモノトーン系。とくにダークカラーはワイルド＆クールな装いにマッチする大本命だ。
しかし、4枚ドアのJKラングラーが登場してファミリーユーザーが続々と誕生したことを皮切りに、ラングラーのカスタムシーンは多様化が進み、JLが登場した頃にはファミリーカーとして選択肢の一つに含まれるまでにマーケットを拡大。カスタムシーンにおいてラングラー＝ワイルドなオフロード仕様といった図式は既に過去の話。ここ数年は30㎜から45㎜アップ程度のリフトアップで少し大きめのマッドテレーンタイヤを履かせたマイルドリフトスタイルも一つの選択肢として確立している。そんなマイルドリフトをさらに個性的に彩るカスタム提案を行っているのが奈良県のブレインストームだ。
青いボディにブラックリム×シルバーポリッシュの差し色で爽やかに演出するラングラー然り、そしてワインレッドにゴールドリムを基調としながらホール部分の切削加工やピアスボルトをアクセントとしたゴージャスなコントラストが、硬派な四駆の代名詞であるジープに鮮やかで濃淡な彩りを与える。もちろん定番のモノトーンでもキマるカスタムメニューではあるが、真っ向から勝負するよりも、むしろカジュアルに色気や個性を放つことで差別化を図り、独自路線を追求することで新境地を開拓していく姿勢は特筆物。Ｖ30、J45パッケージとは別に、自社オリジナルのリフトアップキットも近日中にリリース予定とのことなので、乞うご期待！
ハワイやグアムで見る“ロコ”な雰囲気が好印象！
WRANGLER UNLIMITED SAHARA（JL）
リフトアップパッケージV30 30㎜アップ
様々な限定モデルが存在するJLの中でも鮮やかな発色が魅力の限定モデル、ビキニエディション。ほんのり30㎜ほどリフトアップを施してジェプセン・MJCR＃216ホイールに285/75R17のジオランダーM/Tタイヤをマウント。ワイルドなマッドテレーンタイヤを装着することで腰下のボリューム感が増した分、リアエンドの腰高感を払拭するかの如くジェプセン・タクティカルエキゾーストマフラーをセット。純正然としたスタイリングを崩すことなく、ほんのりリフトアップを施すだけでもノーマルのラングラーと並んだ時は別格のオーラを放つ。ハワイやグアムなどのアイランドスタイルでは、この位のカジュアルなカスタムを好む現地ユーザーも多く、リアリティーに溢れて実に好印象。
たかが30㎜、されど30㎜の恩恵は想像以上に大きくワンサイズ大き目のタイヤを装着した際のフェンダークリアランスはまさにシンデレラフィット！
JEPPESENの1インチリフトアップキットに同ブランドのMJCR#216・17インチホイールを組み合わせ、ジオランダーM/T G003をマウント。このタイヤが見た目とは裏腹にロードノイズも少なく扱いやすい！
上げ幅が控え目だからこそ、リアエンドのボリューム感はマフラーエンドで補うべき。車高が上がってノーマルマフラーでは腰高感が否めない。TACTICAL EXHAUSTのデュアルマフラーはサウンド&ビジュアル共に優れた逸品だ！
難易度の高いゴールドリムをハイセンスに履きこなす！
WRANGLER UNLIMITED SAHARA（JL）
リフトアップパッケージJ45 45㎜アップ
深みのあるワインレッドには煌びやかなゴールドが抜群に似合う。しかしそれをネイルにアレンジするならともかく、実車に落とし込むとなるとその色の割合やゴールドの濃淡、色の深みなどかなり難易度の高いカラーコーディネートとなる。その辺りの絶妙な配色からリムデザイン、ピアスボルトや6ホール縁部分の切削加工のアクセントに加え、タイヤサイズ、45㎜の上げ幅まで、スタイリスト的にコーディネイトしてくれるのも、女性マネージャーである宮崎さんと入念な打ち合わせで実現！ファッションの場合トップスとボトムスのバランス、そしてシューズまでデザインと色彩感覚がシビアに問われるが、女性から見るカーカスタムはまさにそこに近い物がある。
45㎜の上げ幅を実現させるBATTLESのリフトアップキット。フロント&リアにラテラルロッドを追加して軸の補正まで配慮。
ELFORD製 Blood Stockの3ピースホイール。色やリムデザインは吟味に吟味を重ねたスペシャルVer.2&カラーリム。17×8JにBF Goodrich マッドテレーンKM3の組み合わせで“魅せるボトムス”を実現。
45㎜アップ以上の上げ幅となると乗降性の悪化は否めない。電動サイドステップなどの選択肢もあるが、トータルバランスを考慮するとワイルドなパイプ型のサイドステップがマスト！もちろん要望があれば様々なメーカー品の対応も可能だ。
- BRAIN STORM
- 0742-50-6788
- https://www.brainstorm.jp/
