【4WD PROJECT】漢らしさとユーモアを融合させて総合的に優れた〝ちょい悪仕様〟
4WDプロジェクトは、国際ラリーへのエントリーや本格的マシン製作も行なう実力派ショップ。「走る」「止まる」「曲がる」の基本を何より重要視し、バランス重視の車両製作をモットーとしている。さらに、代表・西川氏にはもう一つの側面がある。それは、ルックスの嗜好が「ちょい悪アメリカン」ということ。
今回取材したJB64は、サスペンション、スープアップ、トラクションデバイスなど、機関的アイテムには当然手が入っている。その上で、 ホワイトのボディカラーにマットブラックを効果的に配置したエクステリアには西川氏のセンスが炸裂!薄型のフロントバンパーは、軽快でシャープな印象を醸し出しつつ、純正フォグランプが使用できるなど、ボディデザインを崩さず機能的だ。リヤバンパーに関しては、フロントの印象を周到しつつ、小型のLEDテールを採用。さらに旧車によくある横からのナンバー灯を設置し、ナンバーをバンパーセンターに。あえてスペアタイヤをオフセットせず、シンメトリーなスタイルとした。
フロントにはJB64/74用としてはまだ珍しいエアロボンネットを装着し、効果的にエンジンルーム内の熱を抜く。機能系アイテムばかりが目立つが、ビレット仕様のオーバーフェンダーや、TOYエンブレムなど「ちょい悪」で、ひねりの効いたアイテムも忘れていない。〝カッコイイ〟というワードがよく似合う、ユーモアに富んだ大人なJB64なのだ。
元々のボディデザインを崩さない、薄型のDanGan!!FRPフロントバンパーに、DanGan!!レーシンググリルをセットしたフロント回り。TOYエンブレムがアクセントとなり、独特のフェイスデザインとなっている。また、あえてノーマルのオレンジを残したウインカーもこの仕様ならイイ感じにハマる。
DanGan!!エアロボンネットは、見た目もさることながら、グリルから入った空気をエンジンルーム内で循環させ、効率よく抜くことができる軽量なアイテム。ルーバータイプは、車検的にも合法で、ルックス上のアクセントにもなる。
フロントのデザインを踏襲したリヤバンパーは前後同時セットを推奨したい。小型のLEDテールランプを装備するタイプで、ナンバー搭載位置はバンパー中央部となる。また両サイドから灯火するタイプのナンバー灯は、旧車系で採用される仕様で、他にはない個性的なアイテムといえるだろう。
ダミーボルトを効果的に配置したポケットスタイルのJAOSフェンダーガーニッシュをセット。9㎜という薄型ながら、ちょい悪ルックスに欠かせないマスト品。
ホイールにはRAYS のボルクレーシングTE37XT±0という新作をセレクト。マットカラーが大人な仕様を演出。フェンダーとの相性もバッチリ!
DanGan!!マフラー64は、JQR認証を取得した合法マフラー。右斜め出しで、サイレンサー部が大きく見えるシルエットを特徴とする。性能面だけでなく、リヤビューのルックスにも貢献するマフラーなのだ。
フロント
リア
DanGan!!2インチアップコイルに、タニグチ製14Xショックをコンビした組み合わせはかなり良い。さらに各種補正をしっかり行ななったサスペンションは、ストリートからワインディング、さらにダートやクロカンまで、ステージを選ばずに気持ちよく走ることができる。足回りの完成度の高さは、さすがラリーマシンビルダーといえる。
スープアップのキモとなるのは、DanGan!!ターボ64に、レスポンスジェットとアクセルブースター、パワーエディターを組み合わせたオリジナルセッティング。アクセルの踏み始めから車体の動きを感じさせるフィーリングは、もたつくと言われるJB64のイメージを一新させる。
リフトアップに伴っての安全対策は前後モニターによってバッチリだ。さらにスキャンロックタッチを装備。これはタッチキーでのロックアンロックが可能なセキュリティシステムだ。様々なアクティビティを行なう際、スマートキーを持ち歩かなくても良いのが◎。
エクステリアだけでなく、インテリアにもアメリカンを意識させるアイテムを随所に装備。フロアマットのイエローとコーディネイトされたスナップオンシフトノブが、オシャレかつ機能的だ。