RALLI ART KOBE(ラリーアート神戸 ※兵庫三菱自動車販売グループが母体)では、これまでウエアやタオルなど、ライフスタイルに根ざしたグッズを開発・販売してきたが、2021年に入り、デリカD:5の走りを強化する機能系パーツの開発に本格的に乗り出した。足回りのパーツである。
コイルスプリング(以後スプリング)は、伸び縮みするものである。伸縮の幅をストロークというが、スプリングを交換して車高を上げても、ショックアブソーバー(以後アブソーバー)が純正のままだと、アブソーバーはずっと伸びたままとなる。この状態で大きな段差を乗り越えようとしても、アブソーバーに余裕がないため、非常に不快な乗り心地となる。これを解消するにはスプリングと合わせて、十分なストローク量を持つアブソーバーへの交換が不可欠となる。と、これはサスペンションカスタムの一般的な考え方だ。
これを踏まえ、ラリーアート神戸では、既に発売している1.2インチリフトアップキットに加え、2つの足回りパーツを開発中だ。1つが全長調整式ショックアブソーバー(ツインチューブ/20段減衰力調整)。もう1つが30㎜アップのコイルスプリング+全長調整式ショックアブソーバーのセット(フロント、リアともにコイルオーバー式)。コイルスプリングと車高長のセットは、2022年春の発売を予定している。発売後は、同システムを導入したコンプリートカーの販売も予定されているので乞うご期待!
ショックアブソーバーに全長調整式を採用
取材時は、オンロードでの快適性と走行安定を重視したストローク量にセットしているが、プリロードの変更(=カップ位置を変える)によって、オフロード走行に適したより動く足回りにすることもできるとのこと。シーンに応じてベストなセッティングを出せることが、このキットの魅力なのだ。
コイルオーバーを採用し乗り味を激変させる
ラリーアート神戸が開発中のサスペンションシステム最大の特徴は、リアサスペンションにコイルオーバーを採用したこと。ノーマルのコイルスプリングは残したままなので、4つのコイルスプリングで車体を支えていることになる。ショックアブソーバーにセットしたコイルスプリングは、ノーマルよりも少し柔らかい直巻き式。コーナーの進入では、まずコイルオーバーのスプリングが縮み、続いてノーマルのスプリングが縮む。コーナーの出口では、これとは反対の現象が発生する。なので揺り返しが非常に小さく、腰砕け感がまるでないので、運転者は、スポーティカーをドライブしている感覚となり、リアシートに座る者は、デリカD:5とは別格の快適な乗り心地を体感することになる。このシステムの凄いところは、セッティングの変更で、オフロード走行重視しつつも快適な乗り心地はスポイルしないこと。現在、販売に向けてセッティングを調整しているところである。
スポーティな雰囲気を作り出すフロントグリルに注目!
RALLI ART KOBEグッズで愛車とともに、オーナーもドレスアップ
- 兵庫三菱自動車販売株式会社 ラリーアート神戸
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- 兵庫県神戸市東灘区深江南町2-14-10
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