「マスターピース」4WDが備える高い走破性をさらに引き上げるマスターピースのワザとは
長年にわたり、国産から輸入車まで様々な4WDのカスタムを手がけるマスターピース。車種が変わってもそのカスタムポリシーは一貫しており「4WDが備える高い走破性をさらに引き上げる」というモットーは、いささかのブレもない。また、単なるドレスアップは是としておらず、何かしらの機能を持たせるようにオリジナルパーツを開発しているのもマスターピースの特徴というべき部分。
今回、新発売となったローフォルムアルミルーフキャリアは、ジムニーの弱点というべき積載能力を改善するには不可欠なアイテムである。可能な限り低く設計し、使い勝手を損なわないようにしている。またキャリアのサイドバーは取り外し可能だが、このバーは飾りでなくオフロード走行で車が傾いた際、プロテクションとしての役割も持たされているのだ。さらに貼るだけでスポーティな雰囲気が演出できるマジカルカーボンも同様で、木々が茂った所で、ボディの擦り傷を防ぐ機能も兼ね備える訳だが。
もちろん、ジムニーの走破性を最大限引き出すために、サスペンションだけでなく独創的なトラクションリンクもラインアップ。ノーマルよりも遥かにスムーズな動きを実現しつつ、硬めのショックを組み合わせる事で、スタビレスでも高い安定感を実現。本気でオフロードを走りたい人に、マスターピースのサスペンションは応えてくれる。
デモカーは、マスターピースのグレースサスペンションを使用して3インチリフトアップ。ショックはノーマルよりも太い豪州のタフドッグのファームセルタイプを使用し、スムーズでしなやかな乗り味を実現する。
キャスター角やホイールベースを補正するだけでなく、アームのねじれを解消することで、フリクションのないスムーズな動きを実現するトラクションリンク。今回はスタビライザーをセットしたままだが、ここまで動かすことが可能で、スタビレスにすると驚異的なストロークを実現する。
軽さを考慮し、パイプで構成されるフロントスチールバンパー。軽自動車の枠に収まるように、非常にコンパクトに設計されている。
リヤだけでなく、フロントのラテラルロッドもアップブラケットを装着し、横揺れを抑制。そのためにステアリングロッドの取り付け位置も変更する。
本気でオフロードというかクロカン走行できるように、下回りをしっかり保護。一度でも床下をヒットさせると装着できなくなる可能性があるので、オフロードに踏み込む前に装着すべきだ。
フロント同様、パイプで構成されるリヤバンパー。オフロードでヒットしにくい形状を採用するが、純正のリヤコンビランプが移植可能なところもポイントだ。
ジムニー専用というべきオープンカントリーM/T-R(195/80R16)にMG BEASTを組み合わせる。走りを追求し艶やかさも演出。
前後のフェンダーやAピラーに貼り付けられた、マジカルアート&マジカルカーボン。ドレスアップのように思えるが、これもれっきとしたプロテクションパーツ。
ノーマルよりも太いショックが取り付けられるよう、リヤのラテラルロッドを12㎜後方にずらすブラケットと専用ラテラルロッド。両端部を太くすることで強度をしっかり確保。
大径タイヤを装着するとギア比が変わり発進加速が鈍くなり。それを解消するためにブーストアップやシフトスケジュールを変更するTDIチューンや、ハイフロータービンに変更し全域でのポテンシャルを向上させる。
アルマイト仕上げのフューエルカバーや、カーボン柄のドアハンドルカバー&リヤゲートヒンジカバーも新発売。貼り付けるだけで雰囲気を一新できる。
強度を確保しつつ軽量化した機能部品としてのラック&ラダー
アウトドアを楽しむジムニーユーザーなら、ルーフラックを追加して、積載能力を高めたいもの。だが軽自動車ゆえに、非力さは否めない。マスターピースが新発売したラックやリヤラダーは、強度を確保しつつ可能な限り軽くするためアルミを随所に採用。前述しているようにプロテクションパーツとしての役目も備えた機能部品でもある。