リフトアップサスの装着で走行性能を変貌させる
走りの素性が良いハイラックスだが、ノーマルではトラック的な乗り心地や荷台が空荷ゆえにリアが沈み込んでいない(相対的にフロントが下がった)状態が気になる。ではどういったアプローチでそれを解消、さらにブラッシュアップすれば良いのか? 今回テストドライブしたサスペンションは「BATTLEZリフトアップセットVFCA Ver.C」。セッティングは、アップ量F:40㎜/R:40㎜、ダンパーの減衰はタイヤとの相性を考え、F:6段/R:6段と推奨より若干柔らか目に(推奨はF:10~12、R:6~8)。タイヤはBFグッドリッチオールテレーンT/A KO2(LT275LT275/55R20)だ。
正直、このリフトアップ量と、オールテレーンタイヤ(20インチ・55扁平)で、乗り心地はどこまで望めるのだろうかと思ったが、走り出してすぐに感じたのはしなやかなフラット感、それがもたらす心地良さだ!リフトアップに対応するためシャシー剛性は引き上げられているが、大きな入力に対してはノーマルのように即座に硬さで対応するのではなく、しっかりと支えてくれるようなフィーリングがある。リアシートに座ってのインプレッションも行なったが、ノーマルに存在する硬さは消え去っており、実に快適!シートサイズ、居住性含めて、ハイラックスがリアシートに求めた居心地の良さを大きく引き上げていた。
続いて感心したのがハンドリング。ホイールベースが長いのにリアの応答遅れがなく、素直に付いてくると感じさせるセッティングが絶妙。ハンドリングにクイック感はないが、生み出されるテンポは実に軽快で、素直さを感じ取った。また、ラフロードでは、しなやかなサスペンションが路面を確実に捉え、乗り心地を確保したまま、様々な入力に対してタイヤを路面に押し付けてグリップを発生させる。操縦性はすこぶる良く、安定性も高いことから、コントロール性の良さが印象的だ!それでも乗り心地は良かったし、何よりフラットライド感、路面追従性、操縦性が際立っていた。そして、〝空荷だからという言い訳〟は消え去っていたのだ。
テストしたJAOSデモカーのサスペンションキットの仕様は「BATTLEZサスペンションキットVFCA ver.C」で、前後にハーモフレック®を内蔵したダンパーを組み合わせたタイプ。リアリーフスプリングも交換するため構造変更は必要だが、ブランドが提案する最善のキットだ。それはこのスタイリングを見てもお分かりの通り、トータルコーディネイトがもたらす品格が存在する。組み合わせたタイヤ&ホイールは20インチ、タイヤはオールテレーン仕様ながら55扁平を採用。
BFGoodrich
JAOS
●サスペンション
BATTLEZ
JAOSフェンダーガーニッシュtype-X¥68,000
●エクステリア
JAOSフロントスキッドバーブラック/ブラック¥58,000
JAOSスキッドプレート typeR¥54,000
JAOSマッドガード車種別取付キット¥5,000
JAOSマッドガードⅢ汎用タイプL¥14,000
JAOS牽引フックリヤ¥18,000
JAOSサイドステップブラック¥72,000
JAOSバンパーダウンブラケット¥8,000
●スープアップ
BATTLEZマフラーZS-S¥68,000
BATTLEZインテークーホースセット¥68,000
BATTLEZエアクリーナー¥9,800
※最新情報やパーツの詳細はオフィシャルHPでご確認下さい。
- JAOS(ジャオス)
- 0279-20-5511
- https://www.jaos.co.jp/