決して戦争を肯定するわけではないが、誤解を恐れずに言えば、四駆オーナーたるもの映画のワンシーンで活躍する軍用車に対して、たぎる目線で見たことがあるだろう。昭和男の古い感性で言えば、それは西部警察で感じる〝燃え〟といったところか。もちろん、ランドクルーザーやジープといった本格四駆の成り立ちは元々軍用車であることを鑑みても、憧れを抱くのは決して的外れではない。むしろハードに使い倒されることを前提に各部がグレードアップされているなら、そこに間違いなく〝機能美〟を感じるはず。そう、四駆にはやはり〝本物感〟が欲しいのだ。
そんな理想を大真面目に実現した男たちがいる。それが今回撮影車を提供してくれたトイガンメーカー「東京マルイ」の名物広報マン(通称デカ広報)としても知られる島村さん。そんなトイガンメーカーの熱い理想を具現化したのは、ランクルカスタムの日本代表としてお馴染みのFLEX(フレックス)だ。そして、ここで紹介するランドクルーザー200は、コードネーム「PRSV-02」の名を持つ、東京マルイの宣伝広報車という役目を担ってグレードアップしている。
そのため、ファンを納得させるだけのミリタリーテイストを与えるアイデアとギミック、カスタマイズは多岐に渡る。
特注というスペシャルなものから、特殊カラーへの塗装といったスタンダードなものまで、高い熱量をもってカスタムされている「PRSV‐02」。ボディをタンカラーにコーティングした姿は、まるで砂漠で特殊作戦を行なうデザート仕様・高機動車のようだ。
装着されたパーツや搭載したギアなど、ミリタリーテイストを強く感じられるカスタムポイントは多数ある。中でも最大のポイントは、このデザート感を生み出すためにボディ表面を防弾処理といって良いレベルで保護できるアルマジロライナーズで塗装されていること。ボディ全体を隙間なく、塗装面がザラザラした粗めのシボ加工のような質感でペイントされているため、実際見るとインパクト大だ。
さらにボディ以外にもタンカラーに塗装されたグリルガードやルーフキャリアを装着。その各部には多数のLEDライトを配して、闇を切り裂いて走ることが可能な〝野戦仕様〟としての性能も追求。もちろん、ノーマルのランクル200以上に走破性は高められている。
この車両は、時世を見ながら主にイベントなどに出展していくという。今回もガチなモデル兼ドライバーとして大活躍し、さらに本誌のためにデモカーをお披露目していただいたデカ広報には本当に感謝である。そして、一切手抜きせずつくりあげたスペシャルデモカーに、ミリタリー四駆の新たな可能性を見た!
FLEXオリジナル 150系ランドクルーザープラド専用スキッドプレート
- FLEX
- https://www.flexnet.co.jp
- ※装着パーツについては公式WEBか公式SNSをご覧下さい。
- 東京マルイ
- https://www.tokyo-marui.co.jp
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