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【MOTO RAGE】四駆マイスターのモトレージ岡本氏が講師を務めるオフロード研修

MOTO RAGE × NETS TOYOTA ZONA KOBE 新人オフロード研修

1982年に四輪駆動専門のカスタム4WDショップ・モトレージを創業し、機能性を高めるカスタムを提案し続けているモトレージ代表の岡本元良さん。4WDの機能を高めるためのコンセプトから生み出されたオリジナル膨大なパーツの多さから、今はパーツメーカーと言ってもいい存在だ。1995年に発災した阪神淡路大震災を経験したことで「四輪駆動車は災害時には民間の救急車にもなります。わずか10㎝の段差で乗用車は走行不能になりますが、正しい四駆の扱い方を知っている人が1人でも増えれば、助かる命が増えます。1人1人の力はわずかでも、これが日本全体に広がれば大きな力になるし、ひいては国力にも繋がります。今まで四駆に乗ったことがないお客様は、スタイルで選ぶ方が多いですが、ディーラーに勤める皆さんに四駆の素晴らしさをアピールしていただき、日本にフレーム付きの四輪駆動車が残り続けるように頑張って欲しいです。また今年はランドクルーザーの操作方法について細かく説明するように配慮しました」と語った。参加者の多くは岡本社長の話に感銘を受け、これからの実務に活かせるように頑張りたいと意気込んでいた。

ディーラーとプロショップが共同で取り組む四駆を正しく理解する体験

新年度が始まり、読者の皆さんが勤める会社にも新入社員が入社しただろうか? 中には教育係に任命され、日々奮闘している人もいるだろう。社会人としてのマナーから専門分野まで、教えることは多いが「餅は餅屋」という諺があるように、プロフェッショナルに任せた方が良いこともある。それはランクル、そして四駆の世界にも当てはまる。

兵庫県の南東部に11店舗を構えるネッツトヨタゾナ神戸では、昨年から新入社員の研修の一環として、実車を使用したオフロード研修を実施している。これに協力しているのが、日本の四駆カスタムを黎明期から支え続け、45年の歴史を重ねるモトレージ。

当日は29名の新入社員のうち27名が参加。免許を取得していてもマイカーは持っていない人も多く、まして四輪駆動車を触ったことがない人がほとんど。だが、いずれはお客様に対して四駆の機能と魅力を伝える立場になってもらうことが研修の目的だ。

研修は基本的なメカニズムを解説してから、実車を用いて駆動方式の違いによる走破性を確認。さらにグループに分かれ、モトレージデモカーの同乗試乗や自社の試乗車で林道走行を行なう体験型メニューで構成。

オフロードはほとんどが初めてで、四駆のポテンシャルの高さに驚愕!ただクルマを販売するのでなく、この経験がより深みのある接客に繋がって欲しい。

●座学
4WDでもスタックは発生する。その時にどのような操作を行なえば脱出できるかを座学で解説。また乗用車のトラクションコントロールと、トヨタ4WDの多くに採用されるアクティブトラクションコントロールの違いや、DACの機能についても説明を実施。かなり専門的な話だったので、研修の中でも一番難解な話だったかも。

●検証1
タイヤの下にローラーを設置し、擬似的にスタック状態を再現。フルタイム4WDでも1輪が空転すると動けなくなる。この時にセンターデフをロックすれば脱出が可能。また対角線スタックも再現して、この時にデフロックが非常に有効なデバイスとなることも解説された。

●検証2
2WD/フルタイム4WD/直結4WDと多彩な駆動方式が選べるチェロキーを使用し、車両の安定性や回転半径、制動距離の違いを説明。現在のトヨタ車にこの駆動方式を採用するモデルは存在しないが、ハイラックスサーフがチェロキーと同じメカニズムを採用している。

FJクルーザーを使って、モーグルセクションを走行。リフトアップすることで走破性が高まること、路面と接触しないバンパー形状の重要性も説明された。

また三菱ジープを使用したキャンバー走行も実施したが、特に林道のような狭い場所では、コンパクトなボディの大切さも理解できただろう。

急な坂道を一定の速度を維持して下ることができるDAC (ダウンヒルアシストコントロールシステム)。雪道などでは使うかもしれないが、一般的に使うことはあまりない機能。お客様から質問された時、一度でも経験があればちゃんと受け答えができる。余談だが、プラドのステアリングを握るのは岡本社長の孫娘。現在、大学の自動車部に所属してジムカーナにも参戦中とか。研修参加者より若い講師がプラドを操る姿を見て、皆さんも驚いていた。

V6 3.0Lのアウトバックで、ぬかるんだダートでドリフト。前輪45:後輪55という駆動配分なのだが、横滑り防止装置のON/OFFの違いを体感した。こちらのステアリングを握ったのは岡本社長で、27人全員を乗せても全く疲れた様子はmせない。様々な海外ラリーの参戦経験がある「鉄人」のイメージは今も健在だ。

ネッツトヨタゾナ神戸では、今年度営業職とエンジニアとして29名を採用。そのうちの27名が、今回のオフロード研修に参加した。職種によってメカニズム講義では理解度の差が感じたが、初めて聞く言葉でも皆さん熱心にメモを取り、理解しようとする姿勢が見られた。林道コースはフラットだが、路面はぬかるんでおり低速でもスリップを体験。同乗試乗ではDACの効果を体感したり、モーグルを走行しサスペンションの重要性も解説。最後には参加者を代表し、モトレージ岡本社長に感謝の言葉を述べて無事終了した。

●渚 鋤(すすき)さん/研修責任者
舗装路は容易に体感できますが、オフロード体験は難しいので、今年もモトレージさんの協力を仰ぎました。楽しむだけでなく体験を言葉に変え、お客様に伝えられるスタッフに成長して欲しいです。

●大島 楓果さん/営業アシスタント
免許を取得して運転したのが、今日で4回目と語る大島さん。ぬかるんだ路面で意外とハンドルが取られる事が発見だったと語ってくれた。ちなみに今欲しい愛車はハリアーだそうだ。

●藤木 直大さん/営業職  
クルマの運転が好きで、人と話す事も好きだったので、自動車ディーラーを選んだとのこと。初めてランクル300のステアリングを握ったのがこの林道走行で、緊張しかなかったそうだ。

●赤井 颯太さん/営業職 
家のクルマがミニバンだったので「大きなランクル300で林道を走行するのはかなり緊張しました」と語る。ちなみに欲しいクルマは、サイズ感がなれているミニバンかセダンを考えているそうだ。

●城本 晴太さん/営業職
本格的な四輪駆動車を運転したのは初めてだが、大きいけど繊細な動きをする事に驚いたそう。ランクルは安心感が高く、運転を楽しませてくれるクルマである事を知り、良い経験になったとも。

●藁科 加恋(かれん) さん/エンジニア 
高校生の時にクルマの魅力に惹かれ、色々なクルマに携わりたいと思い自動車大学校に進学。ランクル300は幅が広く怖いけど、運転しやすく楽しかったとのこと。マイカーとしてはセダン系を検討中。

●小西 翔哉さん/メカニック
トヨタ86と親から譲りうけたJB64を所有する小西さん。オフロード走行の経験も豊富で、今回はノーマルタイヤだったためタイヤが変わるだけで安心感を向上できる事を実感したと語ってくれた。