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【JAOS】ジャオス流、ジープカスタムの核心!走破性と機能美その先の未来へ

第二次世界大戦中、アメリカ陸軍の要請によって誕生した小型4WD車を祖とするジープ ラングラー(ラングラーと銘打たれたのは1987年誕生のYJから)。厳しい設計要件を実現すべくデザインされた、狭いボンネットと独立フェンダー、そして対地アングルを削り取ったボディ構成は、現モデルのJLまで受け継がれて多くのジープファンの心をつかんで離さない。そんなラングラーに対して真摯に向き合っているのが、今春で創業40周年を迎えたジャオスだ。しかし、海外から4WD車用品を輸入販売する商社として創業、後にメーカーに転身して以降もジャオスでは長らくラングラー用品は手掛けていなかった。
「4WD車が数多存在する国内で、あえてジープを選択しているファンの方々はやはり本国のパーツを選ばれるのではないか…そう考えるとなかなか製品開発に着手できませんでした」とはジャオス広報氏。しかし、4ドアのアンリミテッドが誕生し、マーケットが広がったことによって状況は変わった。
「従来のコアなファンだけではなく、そのスタイリングやブランドに魅力を感じていた一般ユーザーの購入対象になり始めたんです。ところが試乗をしてみると、前後リジッドかつ本格オフローダーであるラングラーの乗り味は独特です。購入には二の足を踏まれる方が少なくないと。そこで、我々が4WD車専業パーツメーカーとしてこだわって開発をしてきたサスペンションがお役に立てるのではないと考えたわけです。」
前後リジッドかつ重量級モデルであるラングラーのサスペンションチューニングは一筋縄ではいかず、通常の倍近い試作と試走を重ねてリリースには1年以上かかったという。
しかし、それだけの手間をかけたジャオス謹製のBATTLEZサスペンションは、当初のターゲットであるビギナーはもちろん、エキスパートユーザーの支持をも集めることとなった。
「我々はアフターパーツメーカーとして様々なモデルを手がけていますが、実は根底に流れる開発コンセプトがモデルによって異なります。ラングラーの場合はなんといっても機能美。そこでドレスアップというよりも機能を重視したパーツ開発を行なっているのです。」
今記事ではそんなジャオスの思いの詰まったカスタマイズをひも解いていきたい。

ランドクルーザー250やジムニー、そしてデリカD:5やトライトンなど、旬の4WDモデルは漏らさず製品ラインナップに連ねているJAOSだが、アフターパーツメーカーとしても、いちファンとしてもラングラーシリーズにはひと際強い思い入れがあるという。

行きたい場所も、体験したい冒険も、自分次第で広がる。

長距離ドライブ

ラフロード

ワインディング

一般道

林道

キャンプ

ここ日本で合法的に立ち入れる場所なら、SUVの4WDモデルで走破できない道はない。とりわけ、ジープブランドの看板モデル「ラングラー」ならなおさらだ。それがジープブランドの看板モデルであるラングラーであるならなおさらだ。しかし、それだけでは満足できないSUVカスタマイズユーザーに絶大な支持を得ているのがBATTLEZサスペンション。高負荷を想定された屈強なノーマルのサスペンションに“しなやかさ”をプラスするイメージでチューニングされたBATTLEZサスペンションは、しなやかさゆえの快適性と、引き上げられた地上高による安心感を両立。ターマックの高速走行からアクスルのよじれるような過酷なオフロードまで、その行き先を選ばない。

機能が形に込められた大小のカスタマイズパーツ

その普遍的といっても過言ではない、機能性に富んだ魅力的なフォルムを生かしながらブラッシュアップし続けてきたラングラーに対し、ジャオスがリスペクトの意を込めて開発をしてきたカスタマイズパーツの一つがサスペンションだ。
左右のタイヤを屈強なホーシングで連結したリジッドサスペンションを前後にもつラングラー。これはクロスカントリーカーとしては様々なアドバンテージのあるシステムだが、左右独立サスペンションを備える乗用車やSUVと比較するとハンドリングや快適性などの面ではどうしても不利。ラングラーはノーマルの状態でかなり煮詰められたパフォーマンスを持っているが、それでも独特の乗り味であることには変わりない。そこで、そんなネガティブポイントをつぶしつつ、逆にラングラーのストロングポイントである「走破性」や「堅牢性」をもっと多くのユーザーに楽しんでもらえるよう、日本の道路事情やマーケットに適したサスペンションを開発し続けている。そして、それはサスペンションだけではない。大ぶりなサイドステップから、ドアハンドルプロテクターなど小さなエクステリアパーツにまで、日本のユーザーの趣向を知るジャオスによって機能が形に込められている。
写真右は、JLラングラー用パーツで仕上げた、ジャオスのカスタマイズコンセプトを体現するデモカーである。※一部廃盤品も含まれるため、ご購入の際は公式サイトでご確認ください。

待望のコンフォートショックアブソーバー誕生。選択の幅が広がる!

BATTLEZリフトアップセットVFA ラングラー JL用

ジャオスからラングラーJL用の新型ショックアブソーバーがリリースされる。その名も「BATTLEZダンパーVFA」。事情通の方ならこのネーミングでピンとくるはずだ。そう、前型ラングラーJKでラインナップされていた「ツインチューブ/ハーモフレック内蔵減衰力調整式」だ。JKでラインナップされていたVFAタイプだが、車両がJLへとモデルチェンジした際、標準仕様のショックアブソーバーがモノチューブショックアブソーバーへと切り替わったため、BATTLEZもMS「モノチューブ/シングルモード」へと切り替えた。これは量産型BATTLEZダンパーでは初のモノチューブだった。ところが、ハーモフレックや減衰力調整式へのリクエストが多かったため、改めて追加になったという。高圧ガス式故の強力な接地感ならMS、ハーモフレック+減衰力調整式によるコンフォートライドを望むなら新しいVFA。しかも価格は同額…、悩ましい選択だ。

ここから始めるジャオスカスタマイズ

ラングラーに限らず、ジャオスのカスタマイズは「やろう」と思えば(商品さえ揃えば)ほぼ1日でデモカーレベルにまで仕上げられるのが重要なポイントだという。それは創業当初より「ジャオスデモカーと同じにしたい」というユーザーからのリクエストが多く、またディーラーなどでの取り扱いも多かったことから特殊な加工が必要なく取り付けられるよう商品開発時に留意しているとのこと。そんなジャオスのパーツ群の中からカスタマイズのステップを考えてみた。
エントリー編:「まずは小物から」
ラングラーに限らず、昨今のジャオスパーツで人気なのがハイボスカル(PVC)製のプロテクター類だ。メーカー純正オプションのサプライヤーと共同開発した本製品は、粘着面で簡単に装着でき、DIYでも取り付け可能。ひっかき傷や飛び石からボディを守る上にワンポイントアクセントとしても有効。ラングラー用にはドアハンドル部とフェンダーに設定されている。
実用編:「ワイルドなスタイルと使いやすさ」
もはや4WDやSUVのリアビューに欠かせないのがジャオス マッドガード。独立したフェンダー故、どうしてもタイヤからの巻き上げがボディを汚してしまいがちだが、大ぶりなフラップで防ぐことができる。また、樹脂製ステップと極太なスチールチューブを組み合わせたサイドステップも、ドレスアップと実用性を高い次元で両立している。ちなみに、樹脂製ステップは年月による退色が起こりにくい新タイプへとモデルチェンジしている。
JAOSサイドステップ、そのデザインは超シンプル。もちろんロックスライダーのような形状など、プラスαを追加することはそれほど難しいことではない。しかし、「サイドシルのガード」「ステップとしての機能」この2点に絞って磨きぬいたことも、「JAOSサイドステップ」が定番化した所以だと思われる。

JAOSパーツの代名詞ともいえるマッドガード。誕生は約30年前までさかのぼるが、以来、様々なアップデートを重ね、現行モデルは3世代めの“Ⅲ”だ。オリジナルブレンドによるEVAシートは、シックなブラックと鮮やかなレッドの2色を揃えている。

ドアハンドルのキズや汚れを防止するドアハンドルプロテクターである。耐久性に優れた素材を採用しており、日常の使用によるひっかきキズや汚れからドアハンドルをしっかり守ることができる。カーボン調デザインにより、スポーティなワンポイントアクセントとしても存在感を発揮する。さらに、強力な粘着面を備えているため、誰でも簡単に装着できる仕様である。

飛び石やブッシュによる傷を受けやすいフェンダーを、ドアハンドルプロテクターと同じOVC樹脂でカバーする。カーボン柄のシートは、フェンダーを引き立てるアクセントにもなる。

サイズアップしたタイヤは、ハイマウントストップランプのブラケットに干渉するため、背面に正しく装着できない。そこで、9㎜後方にオフセットするスペーサーを設定した。装着確認済みのサイズは「295/70R17」タイヤ+「17×7.5J+44」ホイールまで。

輸入車特有の、左足の置き場に困る右ハンドル仕様のラングラー。その問題を解決するために開発されたのが、JAOSフットレスト。本体は、強固なカチオン電着塗装を施したスチール製。マットと車両フロアに挟み込むように設置する大型ベースプレートを採用することで、後付けフットレストによくあるぐらつきを防いでいる。