トライトンのスタイルアップを考えた時にもっとも大きなポイントになるのが、タイヤサイズの変更と、車高を上げるか、下げるかというサスペンションカスタマイズの関係だ。トライトンオーナーの中には、車高を下げるという選択をする人も少なからずいるが、トライトンのカスタマイズで多いのは、やはり上げるという選択だろう。プロショップがコーディネートするガッツリスタイルともなれば、リフトアップしてさらに大径・ワイドなタイヤの選択も視野に入ってくる。しかし、それはカスタムとしてはハードルが高いので、ここではタイヤ選択の条件として車高はノーマルを前提に考えてみる。断っておくが、純正で履いているタイヤも、性能については申し分ない。カーメーカーが、トライトンの実性能を最大限に引き出すために開発し、徹底的にテストを行ないフィッティングされたのが純正タイヤだからだ。ではなぜ変更するのか?自分の走りたいフィールドで、もう少し高いパフォーマンスが発揮できるタイヤが履けたらトライトンライフは、もっと楽しめるからだ。
タイヤ選びの方向性は、ノーマル車高ならタイヤの外径はそのままに、ホイールの径を大きくする、もしくは小さくする「インチアップ&ダウン」が定石。その際、タイヤの「外径」と「幅」がキモとなり、純正サイズよりも外径や幅が大きすぎるとインナーフェンダーなどへ干渉することもあるので、もし自分でタイヤを選ぶ時は、外径・幅ともに純正サイズ内に収めるのが理想的なタイヤ選択となる。
■タイヤ交換3つのメリット
タイヤのデザインでイメージは大きく変化!

純正タイヤは、あまり自己主張しないトレッドやサイドウォールデザインを採用したものが多い。これに対しアフターのタイヤは、種類によっては荒々しいトレッドを採用していたり、ホワイトレターのデザインを採用していたりで、クルマをワイルド、あるいはスマートに演出する効果もある。今のタイヤはどれも性能が良いので、デザイン重視で選ぶのもありだったりする。
走りや使い方に合わせ選択すれば走破性up

アフターのタイヤはオールラウンドな性能を確保しながらも、どれか一つの性能を重視して設計されたものが多い。たとえば「マッドテレーンタイプ」などは、日常の快適性能に加えて、オフロードでのトラクション性能を強めたモデル、という具合に。自分の走りや使い方に合わせタイヤを選べば、さらなる走行性能アップにつながる。ぜひ、検討してもらいたい。
転がり抵抗の軽減で燃費向上を期待できる

最近、タイヤを選ぶ際に重視されるのが燃費性能である。転がり抵抗を減らす設計により、純正タイヤ以上の燃費向上を図ることができる、というタイヤも存在しており、トライトンの履けるSUV用タイヤにもこうした燃費重視のエコタイヤは登場してきている。しかも、もちろんSUVとしてのオールラウンド性を損なわずに。なんだか良いとこ取りタイヤみたいである。環境派は要注目だ!
■トライトン タイヤ装着例


装着タイヤサイズ:265/65R18(BFGoodrich Trail-Terrain T/A)


装着タイヤサイズ:LT265/70R17(TOYO TIRES OPEN COUNTRY M/T)


装着タイヤサイズ:LT275/70R17(YOKOHAMA GEOLANDAR M/T G003)


装着タイヤサイズ:265/65R18(TOYO TIRES OPEN COUNTRY ATⅢ)


装着タイヤサイズ:LT265/70R17(BFGoodrich All-Terrain T/A KO2)


装着タイヤサイズ:LT265/70R17(TOYO TIRES OPEN COUNTRY M/T)


装着タイヤサイズ:LT265/65R17(BFGoodrich All-Terrain T/A KO2)
タイヤ選びで重要なのは外径と幅
タイヤを選ぶ際のポイントになるのが、タイヤの「外径」と「幅」。そう、純正サイズより外径や幅が大きすぎるとインナーフェンダーなどに干渉することもある。またメーター誤差が生じてしまう恐れもあるので、タイヤを選ぶ時は純正サイズ内に収めるのが理想だ。
ちなみにトライトンの純正タイヤサイズは2つある全グレードで共通。その外径は775㎜、幅が265㎜となる。カスタマイズする場合はこの数値を参考にすると良い。
ただしひとつだけ注意点があって、タイヤ&ホイールのサイズは同一にもかかわらず、グレードによってオーバーフェンダーの有無があることだ。実際、片側約30㎜ワイドフェンダー装着のGSRは少しだけフェンダー内にタイヤが入り込んでいる印象を受ける。そこを上手に補正できるサイズを選べるとカスタマイズする効果が高くなるし、またそれを選んでいる間はすこぶる楽しい時間になるだろう。
【純正同等】265/60R18


純正サイズと同等ということは、様々なデメリットが皆無で、安心して履き替えができることが最大のポイントだ。もちろんサイズはそのままでもオフロード系タイヤ&ホイールに変えるだけで印象は激変する。またホイールサイズを下げないため、ホイール自体が目立ってドレスアップ効果も期待できる。オンロード走行で言えば、ゴムの厚みが薄い方がタイヤヨレが少ないため、高速走行やコーナーでの安定性も◎なのだ。※検証結果は、MID WHEELS/RAYSのホイールにBFGoodrichのタイヤを組み合わせたものです。他のホイールとタイヤの組み合わせを保証するものではありません。
●装着タイヤ:BFGoodrich/All-Terrain T/A KO2
(LT265/60R18)
●装着ホイール:RAYS/A・LAP – 07X
(18×9.0J インセット19)
【インチダウン】265/65R17


タイヤ幅を純正サイズ(265㎜)のままでインチダウンし、BFGoodrich All-Terrain T/A KO2(LT265/65R17)を装着。ノーマル車高のままでインチダウンすると、オフロードタイヤのサイドウォールの肉圧面積が増えてグッと四駆感が増す! さらにハイトが上がり、オフロードでホイールを石などにヒットする確率を減らすことができる。また、タイヤのエアボリュームが増え、四駆らしいしなやかで柔らかい乗り味を獲得する。※検証結果は、MID WHEELS/RAYSのホイールにBFGoodrichのタイヤを組み合わせたものです。他のホイールとタイヤの組み合わせを保証するものではありません。
● 装着タイヤ:BFGoodrich/All-Terrain T/A KO2
(LT265/65R17)
●装着ホイール:MID/NITRO POWER M16 ASSAULT
(17×8.0J インセット20)
【ワンサイズアップ】265/70R17


アメリカンな雰囲気が漂うピックアップトラックなので大きく、太いタイヤを履くのもあり。よって無加工で安心して履け、かつスピードメーターの誤差も心配ないワンサイズアップ(タイヤ幅 272㎜ タイヤ外径 804㎜)のBFGoodrich All-Terrain T/A KO2(LT265/70R17)を選択。タイヤ外径をワンサイズ上げたことで、純正車高ながらリフトアップ感が高められている。つまり、ドレスアップ効果は抜群ということ。※検証結果は、MID WHEELS/RAYSのホイールにBFGoodrichのタイヤを組み合わせたものです。他のホイールとタイヤの組み合わせを保証するものではありません。
● 装着タイヤ:BFGoodrich/All-Terrain T/A KO2
(LT265/70R17)
●装着ホイール:RAYS/gramLights 57DR-X
(17×8.0J インセット20)
■4WD&SUVタイヤの種類
M/Tタイヤ
アグレッシブなトレッド&サイドで、泥や岩での強力なトラクションを重視して設計されたのがM/T=マッドテレーン。まさにオフロードタイヤの王道だが、普段乗りではタイヤノイズやゴツゴツした乗り心地に覚悟が必要だ。
●こんな人にお勧め:毎週のようにオフロードを楽しみたい人、乗り心地は悪く燃費も悪化するが、それを覚悟で愛車のワイルドなルックスにこだわりたい人。
H/Tタイヤ
純正に近いキャラクターだがM+S(マッド&スノー)規格を満たし、オフロード性能を確保。ただしそれより高速道路をメインにした快適性、操縦性といったオンロード性能に重きを置いているのが特徴。見た目はオトナしめ。
●こんな人にお勧め:ルックスよりも普段乗りの快適性や静粛性、燃費などにこだわる方に。高速道路を走る機会が多く、オフロードは半年に一度……な方にも。
A/Tタイヤ
4WD&SUVタイヤの、最もオーソドックスなタイプがA/T=オールテレーン。一般路から高速道路、さらにはオフロードまで、すべてのシーンでパフォーマンスアップ。純正より見た目もアグレッシブに演出してくれる。
●こんな人にお勧め:普段乗りや高速道路移動の快適さ、燃費性能を重視しながら、月イチ程度のオフロードもソツなくこなしたい。見た目もワイルドにキメたい。
R/Tタイヤ
アメリカではラギッドテレーンと呼ばれている新カテゴリータイヤ。見た目はM/Tのようにゴツくワイルドだが、オンロードでの乗り心地は快適そのもの。オフロード性能もA/T並みに稼がれている。ドレスアップ指向が強い。
●こんな人にお勧め:M/Tを履かせた時のようなワイルドなルックスを演出したいが、乗り心地や燃費の悪化は避けたい、オフロード性能にはこだわらない方に。
■乗り心地が変わるLT規格とP規格について

P規格

LT規格
トライトンの標準タイヤは、ヨコハマタイヤのジオランダーSUV(16インチ)もしくは、ジオランダーA/T G015(18インチ)で、いずれもパッセンジャー規格(P)となる。16インチへの履き替えで人気のBFGoodrichは、ライトトラック規格(LT)となる。LTはLIGHT TRUCKの頭文字でライトトラック用となる。その用途上、タフに作られており、指定空気圧は高めに設定される傾向があり、乗り味には固さがある。P規格は、PASSENGERCAR(パッセンジャーカー=乗用車)の頭文字を取ったもので、比較的ソフトな乗り心地の商品が多い。パッセンジャー規格では、自動車メーカーが推奨する空気圧を設定する。
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