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【CRIMSON】鋳造らしさを活かしつつ攻め込んだスタイルワークをフローフォーミング製法の性能によっても満たす6スポーク「MG GOLEM」

◆MG GOLEM

卓越したフォルムやリムデザイン、トータルのフィニッシュが相まった〝オフロードトラッキン・カスタム〞の流れを汲むホイール『MG』ブランドの最旬ホイールが、これまでのMGの集大成的な傑作『GOLEM(ゴーレム)』だ。かなりハードなクロスカントリーラリーのマシンの足もとにも採用されるなど、その強度と耐久性、剛性は特筆ものなのである。
 デザイン的には強靭なタフネス構造を連想させるリムフェイスと、次世代ビードロックの如くアレンジを利かせたマシニングリップのコントラスト、さらに力強く骨太なスプリットスポークを採用。しかも無駄な部分はしっかり肉抜きして軽量化が図られている。これは迫力あるフォルムにも貢献しているのだが、鋳造ながら高性能が見込める〝フローフォーミング製法〞によるところが大きい。またシリーズ初のオープンナットフェイスモデルであることも注目だ。

ブラック×マシニングリップ

マットブラック

 さて、今回のトピックは待望のランクル300サイズの追加…しかもしっかりと20インチ。マッチングした車両はアウトクラスカーズのデモカーで、約40㎜のリフトアップと片側9㎜のJAOSフェンダーに合わせたツライチを狙ってLT275/55R20サイズのオープンカントリーR/Tをセット。オフロードスタイルのランクル300が、今後のトレンドになると確信させられる仕上がりだ。

ブランド初採用のオープンナットフェイスとコンケイブの深さで高低差を際立たせる6スポークホイールのMG・ゴーレム。新追加されたランクル300用サイズは20×9.5J+55というスペックだが、ピアスボルトによる立体的なビードロックを連想させる造型で、実サイズを上回る存在感がある。
中心から外側へ大きくスプリットして先端を固定したような、別体的ロック形状がとにかくタフな印象!マットブラックだと精悍な印象が強いが、もうひとつのブラック×マシニングリップカラーでは、天面を切削仕上げとすることでコントラストが際立ち、さらに大型のピアスボルトと相まって歯車のようなビードロックテイストを与えてくれる。

※フローフォーミング製法とは?

鋳造したアルミ素材を回転させながら、ローラーで熱間鍛圧(スピニング)加工を行ない、リム部の板厚形状を完成品と同等まで成形する製法。リムを引き伸ばして肉薄化することで、鍛造製法特有の金属結晶組織であるメタルフロー(鍛流線)を、鋳造製法でも生み出すことが可能となり、鋳造製法でありながら鍛造製法と同等の剛性や伸び等の強度性能を実現。リムを引き伸ばして肉薄化するため、軽量化も実現できる革新的鋳造製法だ。

クリムソンが長年サポートしてきたラリーチーム『FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES』のレーシング150プラドにもMG・ゴーレム(17×8.0J+20)は採用されている。なお、近年ドライバーを務めるのはD1グランプリで数々の優勝を成し遂げてきた川畑真人選手。2019年からモータースポーツ活動の幅を広げるため本チームに参加し、AXCRやTGRラリーチャレンジなど、国内外を問わず様々なクロカンラリーでも活躍中だ。