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グラントレックPT5の特徴
見た目は純正タイヤのような生真面目にも思えるトレッド面だが、数多くの最新技術が採用されている。接地面においてはその幅を広げ、また接地面圧を均一化することで走行安定性を高めているが、それをウエット時にまで対応させたこともポイント。静粛性の向上については、不均一とした横溝幅、外側へと放射音を伝えないデザイン、さらに接地形状を丸くすることで路面からの衝撃を緩和させたことで実現。乗り心地と操縦性は、サイドウォールが広い範囲で均一にたわむように設計された新円プロファイルの採用によって、先代PT3よりブラッシュアップ。ウエット性能や低燃費性能を狙った4WD・SUV専用の〝低発熱密着ゴム〟の採用のほか、M+Sにも対応していることもトピックとなる。
グラントレックPT5は、先代のPT3からプロファイルを変更することで、トレッド幅が広くなり、走行時の接地面積を従来比8%拡大。これは走行中のふらつき抑制にも効果を発揮し、従来比12%の操縦安定性能の向上を実現し、ウエット路面での走行性能向上にも貢献する。さらに接地圧の均等化や接地形状、トレッドパターン設計の最適化などによってノイズを低減。静粛性も高められている。
バリエーションは全25サイズ。今回のアウトランダーPHEVやCX-60といったクロスオーバーモデルのほか、ランドクルーザープラドやジムニーといったクロカンモデルにまで対応。
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今回のグラントレックPT5のテストドライブは、三菱・アウトランダーPHEVに、純正タイヤでも設定のある『235/60R18』サイズを組み合わせて行なった。静粛性・滑らかなフィーリング・レスポンスの良さといった〝EVらしさ〟は、さらに高められた印象があるし、ハンドリングはより精密になって、操る愉しさが増していた。
路面を均一に捉える接地感の高さとしっかりとたわむプロファイルによって、オンロードの乗り心地はすこぶる良い。この接地感の豊かさは従来比12%アップさせたという、操縦安定性にも貢献。抵抗なくスーッと転がるのに、グリップ感もしっかりとハイバランスさせているのは驚きだ。タイヤノイズも聞こえてこないため、テスト車両のクラスが上がったような静粛性だと感じた。
■プロファイル変更によるトレッド幅のアップによって接地面積を拡大してふらつき効果抑制や操縦安定性に貢献
単に〝コンフォート〟とは表現できないオンロードの快適性さは、林道といったラフロードにおいても十分に感じられる。さらに深溝構造やショルダーブロックのラグ溝(横方向の溝)によって、ダートでもハンドリングの愉しさが備わっており、グラントレックを名乗るに相応しいタイヤだと確認できた。浅雪にも対応させている〝M+S〟というのもオーナーには心強い。
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