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Gクラス

2021.01.15

個性を追求しつつも ナチュラルなカスタムを提案

 せっかくカスタムするのなら、人と同じアイテムじゃツマラナイ。だからと言って手当たり次第にパーツを追加しては、Gの品格を失ってしまう。そんな相反する要素を見事にバランスさせたのが、グランプリのデモカーだ。

ノーマル然とした佇まいだが内装や走りに磨きをかける

 目指したのはロシアのマフィア! と言う事で、TOPCAR製のエアロパーツをチョイス。マットブラックのボディにカーボンを組み合わせたその様は、まさに狙った通りの雰囲気を実現している。もちろんそのスタイルに相応わしい走りとするため、ハイパーチップもインストールしてある。

ルーフスポイラーとリヤディフューザーは、フロントリップと同じくTOPCAR DESIGNの製品をチョイス。マフラーは本国のAMGマフラーに変更する事で4本出しを実現。出口をカットして、TOPCAR DESIGNのマフラーチップに排気を促している。また細かな部分ではスペアタイヤのカバーにもラッピングするなど、各部に小技が聞いたカスタムを施す。

30mmワイドフェンダーに、TOPCAR DESIGNのダクトが絶妙にマッチ。縁をカーボンラッピングを施し、全体の雰囲気を整える。サイドステップにもラッピングを施し、ノーマルとは違った印象に。マフラーチップはTOPCAR DESIGNで、ステアリングは純正をベースにカーボン加工を施してある。
フロントリップはTOPCAR DESIGN。左右のエアダクトはマンソリーのカーボンパーツを使用。ノーマルのままでも威圧感があるが、ローダウンしエアロを追加した事で、まさにマフィアの愛車の様な佇まいだ。

圧倒的な存在感とそれに呼応する動力性能を実現!

 カスタムしてもノーマルらしさを残し、やりすぎない! というのがコンセプト。一見するとノーマルのように見えるが、さり気ない違いで分かる人にだけ分かるツウな仕様と言える。それでいて走りは非常に対照的で、ハイパーチップの圧倒的な加速を楽しむことも可能だ。

グランプリのオリジナルダブル出しスラッシュマフラーを装着。これは手曲げで作られる逸品で、G350専用としながらスポーティさを演出している。マフラーの直前にはスマートフォンで音質が変更できるサウンドブースターも装着。ホイールはAMG Edition463の21インチで、PIRELLI P ZERO(295/40R21)を組み合わせる。

純正コンピュータを書き換えるハイパーチップ。G350の場合、302ps、703Nmもの出力を実現する。アルミ製のG350専用アンダーカバーも装着。

センターパネルはマンソリーのカーボンパネルキットに変更。この他、グランプリオリジナルの6ピースカーボンパネルも用意している。D型ステアリングをワンオフで製作し、スポーティな空間を演出している点にも注目。レイヤードサウンドを組み込むが、重低音を強調するため、運転席の真下にはウーファーを追加する。
 
今ほど輸入車がメジャーではなかった時代から、欧州車のカスタムを手がけるグランプリ。代表の小塚社長は「鈍重な印象があったけど、Gクラスは一度乗ると離れられない魅力があって、320から歴代モデルを所有し続けています」と語る。車両の販売は行わず、純粋なカスタマイズ&メンテナンスショップであり、純正コンピュータ書き換えのハイパーチップの日本正規代理店という側面も持つ。