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メンテナンス

2022.04.28

【素材別ドイツ車メンテ術 vol.10/タイヤ・ホイール編 ①《タイヤ》】シリコン系のケア剤を使うか否かはゴムの特性を考えて

主成分はゴムだが、そこにカーボンや硫黄、シリカなどを配合し、タイヤとして適切な摩耗性や耐久性を作り出しているのが素材の特徴。また、表面からは見えないが、内部には強度を出すためナイロンやスチール繊維が織り込まれている。

 

シリコンとゴムの相性は?

 タイヤはゴムでできていますから、ゴムを守るケア方法を考えればいい。
 ゴムは日光に多く含まれる紫外線やオゾンにとても弱く、冒されるとヒビ割れが生じてモロくなってしまう。タイヤワックスやシリコン系のケア剤は、薄い皮膜を作ってやることで、紫外線やオゾンによる劣化を防ぐために使われる。よくシリコンとゴムの相性を云々して、それは間違った方法だという人がいるが、紫外線やオゾンを浴びまくるよりは劣化が進行しにくくなる。

 消耗品の代表であるタイヤなので、いずれ交換は必要になる。ある程度割り切ってどちらが得かを考えればいいだろう。

 

オゾンによっても劣化する

タイヤの劣化原因として、紫外線以外にオゾンの影響というのもある。保管する時は、オゾンを発生させる水銀灯の近くなどを避ける工夫が必要だ。
 

ワックスは塗り過ぎない

タイヤには活性剤が含まれており、走行時の伸縮によって徐々に染み出る構造となっている。ワックスを塗りすぎるとこの働きが阻害されるため、ヒビ割れを促進することにもなってしまうのだ。