次を見据えた着実な整備作業を施す
石川県能登地方の中心都市である七尾市にて輸入車販売と整備を一貫して手掛けるアウトバーンは地元重視の自動車販売店だ。現在は2代目の小林代表が指揮を執るフレッシュな雰囲気が好印象。取材に訪れた際も、ピットには整備や車検で入庫しているドイツ車があった。
場所柄、輸入車のニーズや扱う専門店が少ないとはいえ、マイナーなニーズにも応えてくれる専門店が地方にも存在している点はドイツ車に乗る者にとって大きな安心に直結する。アウトバーンは創業当時から輸入車を扱っているので、地元でもその存在は知られている。都心の輸入車専門店とは少し異なるコンセプトでユーザーをフォローしているのだ。
取り扱う車種は、店頭の中古車販売の在庫を見ても分かるようにメルセデスやBMWを中心に、アウディ、VWとドイツ車全般に渡る。
取材時にピットに入っていたVWパサートは車検で入庫中で、ボンネットを開けてエンジンルーム内を入念に覗き込んでいるメカニックの姿があった。聞くと、燃料ホースのゴムホースにヒビ割れがないかをチェックしているとのこと。トラブルを防ぐために原因となる兆候を事前に把握し、経年劣化する部分を先に見つけ出しておくことが重要とのこと。同社ではトラブルの前に原因から取り去ってしまおうというスタンスで整備を行なっているのだ。ゴムホースなどの交換が発生する場合には、ユーザーに承諾を求めたうえでの交換となるのは言うまでもないだろう。
最近の修理事例としては、BMW全般の車種で発生しているエンジン回りの冷却水漏れとオイル漏れへの対応が挙げられるという。最新のコンピュータ診断機を用いても、対象部品の交換後すぐには解決しない事例もあるようで、そこは長年の経験とノウハウをもとに解決している案件もあるとのこと。このあたりは創業から20年を越える専門店ならではの強みだといえるだろう。
アウトバーンはかつてVWのサブディーラーを経験していた時期もあったので、使用する消耗品やオイル類は純正に近いものを使うようにしているという。リーズナブルに値段以上の価値を提供できるように、社員一丸となって取り組んでいる。
能登地方では唯一の専用テスター完備の輸入車専門店として、幅広い世代のドイツ車の整備を手掛けてきた。創業時からのメカニックも在籍しているので、古いVWビートルの整備や空冷エンジンのオーバーホールなどにも対応。専用テスターが必須の高年式からクラシックまで、オールジャンルのドイツ車の整備体制を整えている。
●パーツの持ち込み可
●代車有り(無料・要予約)
●得意なメーカー:メルセデス・ベンツ、BMW、VW、アウディ
- アウトバーン
- 石川県七尾市飯川町く部67
- 0767-57-8800
- 営業時間:9:00~20:00 定休日:日曜日
- http://outobahnishikawa.net/