ＢＣＳは世界規模の整備ネットワーク
ハイテク世代のドイツ車に最適な工場

　ボッシュは世界中のクルマに純正部品を供給しているサプライヤーであり、ドイツ車においても多くの部品がボッシュ製となっている。近年のドイツ車は高度な電子制御を搭載するようになり、アナログな作りを持つクルマに比べてメンテナンスの方向性は大きく変わってきている。今ではコンピュータ診断機がないと、クルマの状態を把握することすらできない。
　ボッシュ・カー・サービス（ＢＣＳ）とは、ボッシュが展開する世界最大級の整備ネットワーク。テスターなど充実した整備機器を完備していて、目に見えないセンサーや電子ユニットの状態を正確に診断。高年式ドイツ車の多くでトラブルが多いのは電気系パーツだから、テスターなどの整備機器が揃っていることは修理工場を選ぶうえでも重要な要素なのである。
　今回訪ねた愛知県名古屋市にあるＭ・Ｉ・Ｃオートサービスも、ボッシュ・カー・サービスの看板を掲げる修理工場。信頼の証でもあるボッシュのロゴが我々ユーザーを迎えてくれる。工場内はキレイに整頓されていて、工具類もオブジェのように並べられている。
　クルマを入庫すると、ＢＳＰ（ボッシュ・サービス・プログラム）に沿って、問診、点検、診断が行なわれ、最新のテスターを使ってクルマの不具合を洗い出してくれるのだ。クルマに発生するトラブルは原因を追求することがもっとも重要だが、テスターはあくまでも手段であって修理するメカニックの経験や知識が正しい整備へと繋がっていく。ボッシュ・カー・サービスでは、ボッシュでのトレーニングを修了したボッシュマイスターが在籍しており、豊富な知識と経験で整備してくれる。
　Ｍ・Ｉ・Ｃオートサービスはドイツ車専門というわけではないが、ＢＭＷやメルセデスといったドイツ車の入庫が多い。それはやはり、ボッシュ・カー・サービスとしての信頼と確かな技術が多くのユーザーから支持されているからだろう。
　工場に併設されている展示場ではＢＭＷやアウディといったドイツ車を販売。修理だけではなく、トータルでドイツ車ライフをサポートしてくれるファクトリーなのである。

工場内の壁にキレイに並べられた工具類。メカニックたちの意識も高く、日々多くのドイツ車の整備を行なっている。

高度な電子制御を搭載する高年式ドイツ車に対応したコンピュータ診断機。熟練のメカニックが確実な故障診断をしてくれる。

メルセデス・ベンツやBMWなどドイツ車の入庫が多いM.I.Cオートサービス。一般整備のほか、ＡＴのオーバーホールなどの重整備も行なっている。

工場の隣に併設された展示場では、BMW、アウディ、ポルシェといった中古車を販売している。2階の待合室から眺めることも可能。