BMW M4 GTS
レーシーでスペシャルな
チューニングエンジンが
異次元の世界へ誘う
BMWがM3の生誕30周年を記念として限定販売されたのがM4GTS。
このM4GTSメカニズムトピックとしては、市販車として世界で初めてウォーターインジェクションシステムを搭載していること。これはインジェクターから水を噴射することで吸気温度を下げて燃焼効率を上げるというもので、エンジンを冷却するための機構である。こうしたはじめてのチャレンジは、先進性を突き進むBMWらしい部分と言える。
搭載されるエンジンは3ℓの直6DOHCターボ。最高出力500ps、最大トルク61.2㎏-mを発揮し、0-100㎞/h加速はなんと3.8秒。アクセルを踏み込めばあっという間に異次元の世界へと誘われる。公道で走るのがちょっともったいないと思えるほどのハイスペックである。腕に自信がある人ならサーキットで本領発揮できるかもしれない。
見た目はとてもレーシーでアグレッシブ。カーボン製のリアウイング、フロントスプリッター、アルミホイールは専用品で、その奥にはカーボンセラミックブレーキシステムを搭載。ボディ全体の軽量化も徹底されており、ドアを開けると想像以上に軽い。インテリアを見ると後席は撤去され、ロールバーが装着されている。レーシングカーそのものともいえる装備内容となっている。
このM4GTSは世界限定車で、日本には30台が正規輸入された。高い希少性と圧倒的な走行性能。一般的には手が届かない夢のクルマであることは間違いない。