街乗りと走破性を犠牲にしない理想的な上げ幅を実現
1インチ、2インチ程度のちょい上げスタイルで33インチサイズを履かせるGクラスは昨今のトレンドの一つではあるが、ラングラーやフルサイズSUVのようなUS志向の本格派オフローダーも顔負けの上げ幅で圧巻のインパクトを誇るGクラスが、ここで紹介するプロスタッフのデモカー。かつてG55 AMGでも製作しており、その際は37インチタイヤを装着。今回はトレンドを加味したムッチリ履きで36×15.5R20LTのミッキートンプソン×RAYSのボルクレーシング20インチのボトムスを左右アシンメトリーに履きこなす。リム幅に対してオーバーサイズのタイヤを履かせるのがUSの流れを汲んだ最先端スタイルであり、240㎜にも及ぶ超ワイドオーバーフェンダーだからこその成せる技。ここまでのビジュアルでも各部をキッチリと補正し、街中でも快適に走れる。
リフトアップと呼ぶよりも、もはやハイリフトと呼ぶに値するレベルの上げ幅は圧巻。トラックが横に並んでも何ら引けを取らないレベルである。
フルサイズSUVが横に並んでもその差は歴然。36インチのタイヤを履きながらも十分なフェンダークリアランスを保つあたりが、オフロードを想定する証である。
片側240㎜にも及ぶワイドオーバーフェンダーでも緻密なフォルム造形美でフロントバンパーからの一体感を高める。本来なら12.5程度のタイヤ幅で収まるボルクレーシング20インチのリム幅に15.5を合わせるあたりがUSトレンドの流れを汲んだもの。
4インチアップコイル前後にランチョRS9000XL、ショック変換ブラケット、ショックスリーブ、延長ブレーキホースにキャスタードリーム、ターンバックル前後がパッケージングされたリフトアップキットを採用。
同社では2インチ以上の上げ幅に対してリーディングアームダウンブラケットやメンバーダウンブラケットの同時装着を推奨している。
ここまでの上げ幅となると当然プロペラシャフトの位置関係も角度がきつくなってくるし、各部補正も必要に。アダプタを使ってTOYOTAの純正品を流用したプロペラシャフトや、リーディングアームダウンブラケットで各部を補正し、快適な乗り味を確保。
AMP電動サイドステップは純正のサイドステップの下側へ追加することで、階段のようにツーステップで快適な乗降が可能になる。
撮影当日も数多くのGクラスが入庫していたプロスタッフ。四輪駆動車全般を扱っており、Gクラス専門店ではないが、その的確かつ高度なテクニックが口コミやSNSで広がり、Gクラスのユーザーの駆け込み寺となっている。
- プロスタッフ
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