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Gクラス

2021.01.19

高級車としてではなく、4WDとしての無骨さを追求する

 10年ほど前は、Gのカスタム=エアロ+ローダウン+大径ホイールという公式が一般的。 だが時代の変化に合わせ、カスタムも変貌している。 ここでは快適装備はそのままに、クラシカルにアレンジした2台のW463を紹介しよう。

快適快速な350dをナロー化しW460風にアレンジ

 クラシカルなGに乗りたいけれど、実際タマ数は少なく乗るのには相当な覚悟と維持費が必要。それならば高年式のW463をベースにした方が、信頼度も高く快適性も抜群。フロントマスク、ナローフェンダー、サイドモール、プロフェッショナルミラーなど、随所にこだわったのがこのMMND-Ver,Ⅱだ。

リヤバンパーはセパレートに、さらにガラスはクリアタイプに変更。車内を見てみると、ステアリングは一度分解し、メッキ部分を全てマットブラックに変更。また荷室は防犯性を高めるために、ミストラルのオリジナルトノカバーを装着している。

G500時代の純正フェンダーや、W460用のネジ止めサイドモールに変更。ホイールはミストラルのBLS16(7J×16 , +63)にBFグッドリッチAT K02(265・75R16)をセット。プロフェッショナル純正ミラーはブラインドスポットアシストにも対応し、ヒーテッド機能や電動調整も可能。フェンダーに合わせて細身のサイドステップも装着する。
MMNDの最大の魅力が、フロントグリル&ヘッドライトシュラウドベース。W460の顔立ちを見事に再現する。素材はFRPで、エンブレムは別売となる。

AMGでもここまで大胆かつワイルドなカスタムが可能

 プロフェッショナルには憧れるけど、21世紀にもなって手動の窓はちょっということで、G63をベースにプロフェッショナルバンパーを装着。ミストラルオリジナル ナローフェイスに交換し、ワイルドを強調するが、レーダーセーフティなど全ての安全装備がそのまま使えるのも最大の魅力と言える。

リヤバンパーはミストラルのセパレートタイプに変更し、ナンバーステーやセンターステップは純正を装着。クラシカルなプロフェッショナルミラーは、穴あけ加工不要なオリジナルブラケットを使用して装着。ブラインドスポットアシストにも対応し、ヒーテッド機能や電動調整も可能な上、サイドカメラも内蔵。もちろんディストロニックセンサーも作動する。
ミストラルのフェイスキットは、グリル/ヘッドライトベゼル/フロントアンダーフェンダーの5点セット。これだけでW460&461の様な雰囲気を演出。こちらのデモカーは更にプロフェッショナルのバンパーを装備し、ミリタリーな雰囲気も演出。

GWFのスプリングとKONIのビッグショックで2インチリフトアップ。463インダストリーズのホイールに、GRABBERの295/55R20をセット。スチールのサイドステップにも変更し、ヘビーデューティさを強調。リヤラダーはORCとなる。
 輸入車の専門店として1989年の創業よりあらゆる車種のカスタムを提案してきたミストラル。2000年頃からいち早くGクラスのオリジナルパーツを開発し著名人にも愛されてきた。2005年、銀座に移転後は国内のみならず世界的な顧客を相手にオリジナルパーツの販売をおこない、最終型のW463が発売されたことをきっかけにナローデザインのプロジェクトが始動した。SonicPLUSセンター銀座としての顔ももち、最高級のオーディオをリーズナブル&スピーディに取り付けてくれる、頼もしいお店である。