根っからの職人も納得のクオリティを持つTTSのリビルドターボチャージャー
ターボを搭載したドイツ車が増えている
近年、直噴エンジン+ターボチャージャーという組み合わせが多いドイツ車。中古車として流通しているドイツ車の多くもターボ搭載モデルが増えてきている。そうした旧世代のドイツ車たちは新車から7~10年が経過していることもあり、経年劣化によってターボチャージャーに不具合が起きている。
今回取材で訪れた神奈川県川崎市にある井上モータース商会でも、メルセデス・ベンツEクラス(W211)のディーゼルモデルでターボチャージャーのトラブルが発生している。アクセルを踏んでもエンジンが吹けないという症状があり、同社に入庫。コンピュータ診断をしてみると、ターボチャージャーのアクチュエータ不良だった。だが、新品のターボチャージャーは非常に高価で直すのを躊躇してしまいそうな金額。そこで井上モータース商会では、ターボテクノサービス(以下、TTS)が扱っているリビルドパーツを使うことにしたのだ。
ちなみに、リビルドパーツとはダメになっている部分や内部の消耗品を交換して新品同然に再生させた部品のこと。そのため、新品同等の性能を持ちながら価格が安いのがメリットとなっている。TTSはターボリビルドメーカーとして充実した設備を持つ。大きな工場には、日々様々なクルマのターボチャージャーが送られてくるほどだ。メルセデス・ベンツE320CDIのターボチャージャーはVGターボと呼ばれるもので、国内で唯一直せるのがTTSなのだ。
リビルドパーツなら新品の約半額で直せる
今回取材したメルセデス・ベンツE320CDIは、走行距離が20万㎞を超えていた。ターボチャージャーを交換するために取り外してみると、内部にはスラッジなどの汚れが蓄積していたという。恐らくだが、負担がかかりやすい駆動部分の劣化も進んでいたと思われるから、今後も乗り続けたいというユーザーの意向を考えればリビルドパーツに交換するというのは正解だろう。もちろん、新品の純正品を使うというのもアリだが、TTSのリビルドパーツであれば新品の約半額で直すことができる。
井上モータース商会は、昭和26年に創業した老舗の修理工場で、代表の井上氏はメルセデス・ベンツW124を所有していたことがあるドイツ車ファンでもある。昔ながらの修理をモットーとしており、分解してでも直せるものは直すというスタンスを貫く、根っからの職人である。
例えば、メルセデス・ベンツのドアロックポンプやパワーウインドーレギュレータのモーター、BMWのバキュームポンプなど手間を惜しまず分解して修理してくれる。工場内の壁には自作の工具が並べられており、そんなところからも職人魂を感じずにはいられない。
また、整備業界にいる仲間との情報共有によって、トラブルを早く解決していることも多くのユーザーから支持される理由になっている。
そんな職人が信頼しているのが、TTSのリビルドパーツなのである。職人も納得できる確かなクオリティがある証と言えるだろう。
メカニックからのアドバイス
まずはコンピュータ診断を受けることが大事
「W211のCDIの場合、アクセルを踏んでもエンジンが吹けない、エンジンチェックの警告灯が点灯するなどの症状が出たら、ターボチャージャーも疑っておいた方がいいでしょう。もちろん、他のセンサーなどの不良が原因でエンジン不調になることもありますが、今回のケースだと、コンピュータ診断をしてターボチャージャーのアクチュエータの不良と出ていましたので、間違いないと思います。リビルド品を使えば、費用も大きく節約できるので、ぜひ活用してほしいですね」
【取材協力】
井上モータース商会
知る人ぞ知る隠れ家的存在の修理工場。ドイツ車も得意で代表の井上氏は元500Eオーナー。重整備も得意としている。
●TEL/044-733-0151
●E-mail /info@inouemotors.com