クルマにこだわるオーナーが作ったヴィンテージ・ガレージ、趣味時間を過ごす自分だけの秘密基地
クルマ好きにとって、趣味を堪能できるガレージは憧れだ。ここで紹介するオーナーはドイツ車を3台所有しつつ、自宅の横にガレージを作り上げた。大好きな愛車との趣味の時間は濃厚であり、より深く没頭できる。そこでオーナーである大川さんに、愛車への想いやガレージのこだわりを聞いてみた。
User’s Profile 大川さん
昔からクルマが大好きで、これまでたくさんの高級車を乗り継いできたが、一番しっくりきたのがドイツ車だったそう。現在所有するドイツ車はポルシェ993とW463型メルセデス・ベンツGクラス、ブラバス・スマートというこだわりの3台だ。
1996年式のポルシェ993。購入したのは5年くらい前だそうだ。希少なMT仕様であることも魅力の1つだと話してくれた
Gクラス専門店であるミストラルのカスタムパッケージが施されたW463。中身はメルセデスの高級感溢れるインテリアとハイテク装備が備わっているが、見た目はクラシカルというスタイル。現代的な機能性や走行性能はそのままにクラシックスタイルを楽しんでいる。ブラバススマートもヘッドライトの移植やホイールのサイズを統一するなど、さり気ないカスタムが施される。
希少素材を取り寄せてガレージに使用
憧れのガレージライフを満喫している大川さん。キレイに整頓されたガレージ内は、ポルシェに関する書籍や工具などが収納されている。床下がウッドになっているのはこだわりのひとつで、聞けば大昔のアメリカの工場で使われたもので、焼けているところも当時の状態だという。さらにガレージ奥に見える煉瓦も、中国から取り寄せた貴重なものだそうだ。こういったところも、分かる人には分かる素材選びということなのだろう。そしてガレージ2階にはキッチン付きのバルコニーテラスがあり、趣味の料理を作ったり、友人を招いてパーティをすることもあるとか。
そうして完成したヴィンテージ・ガレージには、ポルシェ993が鎮座。希少なマニュアルミッション仕様で、このクルマにもさり気ないカスタムが施されている。例えば、アルミホイールは964のカップホイール、足回りにはビルシュタインを奢って、ほんのりローダウン、リアパネルをスプリットにしているのもこだわりのひとつである。
その他、ステアリング、メーターパネル、シフトノブ、オーディオ、スピーカーといった部分にも手が入っている。今後の予定としてはダックテールを装着したいとのこと。部品は入手済みなので、あとは付けるだけだそうだ。楽しみで仕方がないといった雰囲気で話す大川さん。自分のセンスで作り上げた空間で、自分が大好きな愛車と過ごす時間は、他には代え難い満足感がある。
中国から取り寄せたという貴重な煉瓦を使用している。床のウッドも一般にはなかなか入手できないヴィンテージものだ。
大川さんのポルシェ993は96年式なのだが、97〜98年仕様のリアパネルに交換している。今後のカスタムとしてはダックテールを装着する予定。部品はすでに入手済みだ。
愛車のことを想う時間がより深いものになる
ステアリングは、リペアショップであるハーツスタジオにてキレイに再生してある。シフトノブにもこだわりの社外品を装着する。
1つ前の世代であるタイプ964のカップホイールを装着。オーディオは旧車乗りの間で人気のコンチネンタル。スピーカーはJBL。
ポルシェの伝統である5連メーターはドライバーの気分を盛り上げてくれるもの。メーター光がグリーン、針はホワイトというカスタムを実施。
好きなクルマに長く乗ると決めてからは、カスタムを施すなどして楽しんでいる。見る人が見れば分かる、大人のカスタムを実践しており、その1つ1つにこだわりが感じられる大川さんであった。