ドイツの補修部品メーカー
SWAGの冷却水は
ドイツ車に合う
規格を満たしている
エンジンにとって
重要な役割を持つ冷却水
SWAGはドイツで長い歴史を持つ補修部品メーカー。徹底した品質管理、物流システムの効率化などによって世界中に部品を供給している。ドイツのアフターマーケットにおいては代表的な総合部品メーカーなのである。
日本での正規輸入販売元は、ビルシュタインでお馴染みの阿部商会。埼玉県さいたま市にある部品センターには、約5000品目、10万点の在庫があるから、急なトラブルで部品が必要になった時でもすぐに対応できる体制が整っている。
ユーザーの間でもインターネットで簡単に部品を入手できるようになった今だからこそ、機関系や足回り系の消耗部品にOEMや社外パーツを使うケースが増えてきている。
その一方で、油脂類についてはあまり積極的に選ばれていないのが現状だ。例えば、冷却水やATFの交換を修理工場に依頼するにしても、メーカーまでを指定する人は少ないのではないだろうか。高性能を求めるチューニングを目的とするならメーカーを指定するというケースもあるが、一般的なメンテナンスであれば、作業を依頼した工場にお任せというのがほとんどだろう。
そこで今回訪れたのが、東京都西多摩郡にあるガレージジュール。ここはSWAGの油脂類を積極的に展開しているショップである。早速、同店の岩元氏にSWAGの油脂類について聞いてみた。
「あまり知られていないんですが、SWAGの冷却水やATFなどは、自動車メーカーに油脂類を供給しているサプライヤーとタッグを組むことで商品として流通させています。だからこそ、私たちメカニックも安心して使うことができるんです。性能や信頼性においては、純正OEMと同等だと考えています。それでいて、価格がリーズナブルですからユーザーさんにとってもメリットは大きいと思いますよ」
ガレージジュールでは、車検時に油脂類の交換サイクルをリセットすることを推奨している。一般的に冷却水は2年に1回交換するのがセオリーだ。
環境の違いによって
冷却水の規格も異なる
冷却水の主成分はエチレングリコールで、防錆剤や泡を抑える消泡剤などの添加剤も含まれている。
この冷却水はドイツ車用と国産車用で中身の成分比率がメーカーによって異なる。ドイツと日本では温度や湿度などの違いがあるので、ラジエターやウォーターポンプなどの機関部もその国にあった基準で作られている。そのため指定以外の冷却水を入れるとゴムシールやガスケットなどに悪影響を与え、水温の上昇、水漏れを起こすなどトラブルの原因に繋がってしまうこともあるのだ。
最近では走行16万㎞、7年無交換といったロングライフの冷却水が流通している。だが、一般的に水道水で割って使用している場合、クーラントの成分であるリン酸と水道水に含まれるカルシウムがリン酸塩カルシウムに化学変化を起こし、ヘドロのような液体になってしまう場合がある。こうした状況になるとラジエターなど高価な部品を壊してしまうことも考えられるのだ。ベストなのは蒸留水を使うこと。もし、水道水を使うなら車検ごとに冷却水を交換しておけば、前述したトラブルを予防することができる。
今回紹介したSWAGの冷却水は、純正供給メーカーがドイツで製造を行なっており、成分割合も自動車メーカーの基準に合わせてあるので、現場のメカニックも認める性能と信頼性を持つ。さらには財布にも優しいのだから、車検時のメンテナンスの際にはぜひ一度試してほしい。
問い合わせ／ 阿部商会 部品センター
所在地／埼玉県さいたま市南区辻5-9-24
TEL／048-615-1270
URL／http://abeshokai.jp/
