Mercedes-Benz 2代目Cクラス(W203)
●生産期間
2000~2006年/2004年~後期型
BMWを意識した乗り味
後期型ではメルセデスらしい質感が復活
一足早く登場していたSクラスをイメージさせるようなスタイルとなった2代目のCクラス。反応がシャープなラック&ピニオン式のステアリングを採用するなど、BMW3シリーズを強く意識した味付けがされていたが、初期のモデルはこれまでの実用性重視路線から抜けきれない部分があり、中途半端で人気が出なかった。このため04年に大幅なマイナーチェンジを実施、内装のデザインを一新するなどの改良を施し、さらにアバンギャルド仕様も追加して人気が復活している。
全幅 1730㎜
全高 1425㎜
ホイールベース 2715㎜
トレッド(前)/(後) 1505/1475㎜
車両重量 1500㎏
エンジン方式 直4DOHC+SC
総排気量 1795㏄
最高出力 191ps/5800rpm
最大トルク 26.5㎏-m/3500~4000rpm
トランスミッション 電子制御式5速AT
BMW 4代目3シリーズ(E46)
●生産期間
1998~2005年/2002年~後期型
BMWらしいアイデアが光る技術を採用
程よいサイズで軽快な走りを楽しめる
マルチリンク式のリアサスペンションなど基本部分を引き継ぎながら、全長で35㎜、幅が45㎜拡大された4代目の3シリーズ。デザイン面だけでなく、居住性や信頼性の面も大幅にブラッシュアップされている。98年に登場し、318iと330iのセダンにMTをラインナップしたことでも話題になった。01年末に登場した4気筒のDOHCユニットでは、バルブのリフト量をモーターで調整する世界初のスロットルシステム「バルブトロニック」を採用。BMWらしいアイデアが光る技術である。
全幅 1740㎜
全高 1415㎜
ホイールベース 2725㎜
トレッド(前)/(後) 1470/1480㎜
車両重量 1460㎏
エンジン方式 直6DOHC
総排気量 2493㏄
最高出力 192ps/6000rpm
最大トルク 25.0㎏-m/3500rpm
トランスミッション 電子制御式5速AT
W203とE46の違い
エンジンは?
エンジンに現れる個性の違い
W203のメインとなるのはスーパーチャージャーを使った直4ユニット。一方、E46のメインは直6ユニットで、滑らかな吹け上がりを実現しているのが魅力。このことから見えてくるのは、過給機を使って実用性を重視するW203に対して、E46はNAのフィーリングにこだわっているということだ。
ATは?
MTを残し続けるBMW
メルセデスCクラス(W203)、BMW3シリーズ(E46)ともに電子制御式ATを採用しているが、一番の違いはE46の4気筒モデルの318iと6気筒モデルの330iにMTを設定していること。両者のキャラクターの違いがはっきりと現れている部分だと言えるだろう。
実用性は?
ボディが大きいのはメルセデス
ボディサイズを比較してみると、メルセデスW203の方が全長で60㎜長く、室内の幅も20㎜広い。ただしインテリアに目を向けてみると、シート座面から天井までのスペースは、全高が低いBMW E46のほうがフロント、リアともに広くなっているのがスペックから読み取れる。