BMW 先代型5シリーズ(F10)
BMWのアッパーミドルを存分に堪能できる!
取材車は2010年式だが、とても10年前のクルマとは思えない。メカニズム面においても当時の最先端技術が投入されており、走りはもちろん装備においても満足度は高いといえる。さらに取材車は希少なNAの直6モデル。自然吸気型エンジンならではの滑らかなフィーリングはF10においても健在である。
PROFILE/プロフィール
ボディを大幅に拡大し堂々としたルックスに
7シリーズと共通のプラットフォームで生産された先代型の5シリーズ。ボディは大幅に拡大され、ホイールベースもひとつ前のE60から80㎜も長くなっている。これを生かしてリアスタイリングはクーペのように伸びやかなものになり、リアシートの空間も大きく拡大。ゆとりのあるスペースを確保し居住性を向上させている。ATは8速に進化し、効率的なシフトチェンジによって燃費性能にも貢献している。インテリアの質感もアッパーミドルサルーンらしい高級感に溢れている。
MECHANISM/メカニズム
ハイブリッドやディーゼルモデルも用意
F10型5シリーズではハイブリッドやディーゼルなど新たなモデルがラインナップに加わっているのがトピック。ハイブリッドは、電気モーターが駆動力をアシストして強力な加速性能を発揮。時速60㎞までの速度域で電気モーターのみによるゼロ・エミッション走行を実現している。これにより燃費性能は大幅に向上。ディーゼルエンジンにはBMWブルーパフォーマンステクノジーを採用し、新世代のクリーンディーゼルエンジンに仕上げている。
その他、BMWツインパワーターボテクノロジー、ブレーキエネルギー回生システム、8速ATなどBMWの最先端技術を投入し低燃費を実現。もちろん、BMWのお家芸とも言える軽量化はボディ、エンジン、足回りなど徹底して行なわれており、サイズアップ、重量増によるデメリットを最小限に抑え、BMWらしい走りをアッパーミドルであるF10でも楽しめる。