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【Mercedes-Benz & BMW アンダー200万円】価格以上の満足感を徹底調査②

 BMWのアッパーミドルサルーンとして高い人気を誇る5シリーズ。その先代モデルとなるのがF10である。走りの面でも高度な電子制御を駆使することで異次元の走りを手に入れている。(2020年4月号特集より)

 

BMW 先代型5シリーズ(F10)

BMWのアッパーミドルを存分に堪能できる!

取材車は2010年式だが、とても10年前のクルマとは思えない。メカニズム面においても当時の最先端技術が投入されており、走りはもちろん装備においても満足度は高いといえる。さらに取材車は希少なNAの直6モデル。自然吸気型エンジンならではの滑らかなフィーリングはF10においても健在である。

PROFILE/プロフィール

ボディを大幅に拡大し堂々としたルックスに

 7シリーズと共通のプラットフォームで生産された先代型の5シリーズ。ボディは大幅に拡大され、ホイールベースもひとつ前のE60から80㎜も長くなっている。これを生かしてリアスタイリングはクーペのように伸びやかなものになり、リアシートの空間も大きく拡大。ゆとりのあるスペースを確保し居住性を向上させている。ATは8速に進化し、効率的なシフトチェンジによって燃費性能にも貢献している。インテリアの質感もアッパーミドルサルーンらしい高級感に溢れている。

存在感のあるサイズにエッジを利かせたボディラインがアグレッシブな印象を与えている。取材車は人気のMスポーツ。
E60に比べるとやや柔らかい印象を受けるフロントマスク。ボディが拡大されたことでワイドな印象を与えるデザインとなっている。
ロー&ワイドを強調するかのようなテールデザイン。テールランプにはLEDを用いており視認性も極めて高い。取材車はMスポーツ。
足回りは7シリーズから受け継ぎ、フロントはダブルウィッシュボーン、リアがインテグラルアームとなる。インテリアでは、シンプルで視認性に優れた4眼メーターを採用。中央部分にはディスプレイが備わる。解像度が高く見やすくなっている。
MECHANISM/メカニズム

ハイブリッドやディーゼルモデルも用意

 F10型5シリーズではハイブリッドやディーゼルなど新たなモデルがラインナップに加わっているのがトピック。ハイブリッドは、電気モーターが駆動力をアシストして強力な加速性能を発揮。時速60㎞までの速度域で電気モーターのみによるゼロ・エミッション走行を実現している。これにより燃費性能は大幅に向上。ディーゼルエンジンにはBMWブルーパフォーマンステクノジーを採用し、新世代のクリーンディーゼルエンジンに仕上げている。
 その他、BMWツインパワーターボテクノロジー、ブレーキエネルギー回生システム、8速ATなどBMWの最先端技術を投入し低燃費を実現。もちろん、BMWのお家芸とも言える軽量化はボディ、エンジン、足回りなど徹底して行なわれており、サイズアップ、重量増によるデメリットを最小限に抑え、BMWらしい走りをアッパーミドルであるF10でも楽しめる。

取材車に搭載されるエンジンは2.5ℓ直列6気筒DOHC。2010年3月から6月までの僅か3ヶ月間だけ販売されたモデルで、希少な存在である。
アッパーミドルサルーンらしい高級感が魅力のインテリア。各部に使われるパネルなども上質なものを採用。
ATは電子制御式8速ATで、新開発のステップトロニック機能付き。
取材車は人気のMスポーツなので、専用のスポーツシートが装着される。サポート性に優れており、身体をしっかりとホールドしてくれる。ステアリングやエアロパーツ、足回り、アルミホイールなどもMスポーツ専用品となる。BMWでは一番人気の仕様。