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【Mercedes-Benz & BMW アンダー200万円】価格以上の満足感を徹底調査①

 車種にもよるが、現在新車から10年落ちくらいまでのモデルは、概ね200万円の予算で購入できる状況になっている。本企画では価格とコンディションのバランスが取れた先代モデルを厳選し、中古車としての満足度を調査してみた。(2020年4月号特集より)

 

Mercedes-Benz 先代型Cクラスワゴン(S204)

肩肘張らずに気軽に乗れる
満足感の高いメルセデス・ベンツ

先代CクラスのワゴンモデルであるS204。取材車は2013年式の後期型だけに各部のブラッシュアップが施されたモデル。安全装備などのメカニズムにおいては大きな進化を遂げている。走りにおいても、アジリティコントロールなど上級クラスに匹敵するほどのメカニズムを持つ。装備だけではなく走りの面でも満足でき、かつ200万円以下で狙えるのは嬉しい状況だ。はじめてのメルセデスとしても気軽に乗れるといえるだろう。

PROFILE/プロフィール

実用性が大幅に向上した3代目モデル

 ボクシーなデザインを生かし、テールゲートの角度を立てて積載力を増した3代目のワゴンモデル。ひとつ前のモデルよりも全長が50㎜、幅が40㎜拡大されていることもあって、車内はかなり広々としているが、最小回転半径は5.1mと、メルセデスらしい抜群の小回り性能は健在だ。最大時のカーゴスペースは1465ℓと当時のEクラスに迫る広さで、実用性に優れたパッケージングとなっている。リアシートは2対1の分割構造になっていて、これを倒せばかなり広々とした空間を作り出すことができる。

エッジを効かせたボディラインを持つワゴンのエクステリア。リアはCピラーを立たせることによって居住性や積載力を高めている。
豪華さではなく洗練をテーマにデザインされたインテリアはとても心地良い。上質な素材を使った仕上げはメルセデスクオリティ。
小排気量ながら直4ターボを搭載することで、街中では軽快に走行できる。メルセデスらしい実用性の高さも魅力のポイント。
ワゴンモデルであると嬉しいのが自動開閉テールゲート。新車時はオプションだったが装着率は高いようだ。クルマの周りの障害物を検知する警告音とディスプレイで表示してくれるパークトロニックも搭載している。
MECHANISM/メカニズム

最先端の安全装備を搭載
走りも大幅に強化

 現代のCクラスは豪華だ。堂々としたボディサイズもさることながら、装備類も充実している。車両の設定やナビの操作などを一括して制御するコマンドシステムのほか、夜間の室内をラグジュアリーに演出するアンビエントライトまで装備。走りも強化されていて、走行状況や路面の状態に応じてショックの減衰力を最適化するアジリティコントロール、ステアリングのギア比も状況に応じて可変するのでラクに操作することが可能になっている。インテリジェントライトシステム、アテンションアシストなどのハイテクな安全装備も満載。
 基本となるエンジンは直噴の1.8ℓ直4ターボと3.5ℓのV6DOHCを用意。レーダーセーフティパッケージをC180以外に標準装備するなど、先進の技術を使った安全運転支援システムも搭載されている。あきらかに剛性感が高まったボディなど、熟成の域にあるのが後期型の特徴だ。

軽快に回る直噴ターボを搭載する直4ユニットは先代Cクラスのメインユニット。上級グレードには3.5ℓのV6DOHCエンジンを用意する。
取材車の足回りをチェックしてみると、ブレーキの減りを確認できた。今すぐ交換が必要というわけではないが、近いうちにメンテナンスしておくべきだろう。
足回りのアーム類やボールジョイントには問題はなく、まだまだ使えるレベル。
電装品の要となるオルタネータは正常に作動。センサーなどの状態はコンピュータ診断機を使ってチェック。