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Audi Q5

2022.07.20

【GC-SUV倶楽部】Audi Q5

 独創的なデザインと真面目に作られたメカニズムの数々がアウディの魅力。アウディQ5はそれを存分に感じられる1台。ここでは価格が身近になっている初代モデルをピックアップして、その原点を見ていきたい。

2009y Audi Q5

ドイツ車らしい高い質感を持つ都会派SUV

 アウディのSUVであるQシリーズのミドルサイズにあたるのがQ5。初代モデルは2009年に登場し、高い人気を誇ったモデルである。
 エクステリアはLEDのポジションランプとシングルフレームという、当時のアウディのトレンドを取り入れたフロントマスクを持つ。基本構造のベースとなっているのはA4であり、各部の作りも高級感溢れるものとなっている。例えば、インテリアを見てもダッシュボードを触ればその質感の高さを感じることができるし、デザインは当然ながらとてもモダン。「良いクルマに乗っている」のがビシビシと伝わってくるような感じだ。
 この初代モデルにおける主要グレードは2ℓの直噴ターボを積む2.0TFSIと、3.2ℓのV6ユニットを積む3.2FSI。直4ターボは軽快に回り、十分なトルクを発揮。一方、V6はゆとりのあるトルク特性を持ち、実用で不満を感じる場面はない。
 もちろん、SUVらしい機能も充実している。滑りやすい下り坂でも車速をキープできるヒルディセントコントロールやトラクションコントロールなど電子デバイスによって安定感のある走りを披露するのだ。さすがにオフロードを走る人は少ないと思うが、相応の機能、性能を持っていることはドライバー、そして乗員の安心にも繋がってくる。
 近年では各メーカーから様々なSUVモデルが登場しているが、アウディらしい端正なマスクを持つこのQ5もまだまだ現役。中古車価格も身近になっていることも、新車ではない、今ならではの魅力だといえるだろう。

大型のシングルフレームグリルによる押し出し感あるスタイリング。ボディのチリ合わせなど、非常に高いレベルで作り込まれている。
2.0TFSIには排気効率を高めるバルブリフトシステムを新たに採用した2リッターの直噴ターボユニットを積む。
3.2FSIには排気量のゆとりによるナチュラルなフィーリングが魅力の3.2リッターのV6ユニットが搭載されている。
シンプルで飽きのこない、それでいて十分に現代的なインパネデザイン。ダッシュボードの質感など、触ればいかにコストをかけているかが分かる。
シートの作りも極めてハイレベル。撮影車両はSラインパッケージと呼ばれるオプション仕様で、サイドサポートが強化されたスポーツバージョン。
アバンギャルドな都市にこそ似合うデザインではあるが、こんな田舎道でも美しいスタイリングは輝きを忘れない。