基本的にはタフな構造だが
Gならではの部位に注意!
軍用車がルーツとなるGクラスだけに、その構造は他のメルセデス・ベンツとは異なる部分がある。構造としては非常にタフな作りになっているのだが、先代のW463で注意したいメンテナンスポイントとしてはステアリング機構のドラックリンク。このアームに備わるボールジョイントブーツが切れてしまうことが多い。駆動系のオイル漏れにも注意。前後のデフに加えて、センターデフも備えるGクラス。ここのオイルシールが劣化してオイル漏れを起こすケースが多い。さらにデフロックを作動させるためのオイルも搭載されており、これはブレーキフルードと同じ性質を持っているため、漏れたオイルが塗装などに悪影響を与えてしまうことがある。
基本的なメンテナンスとしては燃料系と水回りには気を配っておきたい。シーバースでも整備事例が多いポイントなので、気になる部分があったら早めに点検を受けておくことが大事。燃料も水も本格的に漏れるまで放置しておくと走行不能になってしまうことがある。現行モデルのW463Aではディーゼルモデルのトラブルが増えている。センサーやポンプの不良などエンジンの調子がいつもと違うと感じたら点検を受けておくことで、路上ストップなどのトラブルを未然に防ぐことができる。
シーバースはメルセデス・ベンツ専門ファクトリーとして35年の歴史を持ち、整備実績は3万件以上だという。これだけの数字を実現できたのは多くのファンに愛されている証拠。Gクラスの整備で困ったらぜひ相談してみよう。
整備事例① 基本整備の重要性を実感する水回りのメンテナンス
整備事例② 早期発見で大事に至る前にガソリン漏れを解決!
整備事例③ 足回りのグリース漏れに注意
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