E 3 6と長く付き合うための3つのキーワード
01.雨漏り
トラブルが起きる前にしっかりと対処しておく
E36と長く付き合っていくために大切な一つめのキーワードが雨漏り。入ってはいけないところに浸水してしまうとサビが発生するだけでなく、電子パーツの故障にも繋がるためとても重要なポイントなのだ。
まずはサンルーフ。ここには水抜きのための穴があるのだが、ゴミやホコリが詰まってしまうと雨水などが逃げる場所がなくなり、ルーフライナーから雨漏りするパターンが多い。最悪、サンルーフユニットを壊してしまうケースがあるので注意が必要だ。ドアの内張りにもシール材があるのだが、ここもしっかりと装着されていないと雨漏りの原因となる。パワーウインドーの修理をした後に起きやすいトラブルなので、内張りを外したらシール材は新品に交換するのが基本であることを覚えておこう。意外なところでは雨漏りによる高価なエンジンやATのコンピュータの不良。これらは、フロントウインドーの下側に重なるようにして装着されており、上がATで下がDMEのユニットとなっている。バルクヘッドの付近の水抜き用のドレンが詰まってしまうと水が侵入しコンピュータを壊してしまうのである。水は上から下へと流れるので、DMEからダメになってしまうケースが多いようだ。
これらのトラブルは起きてからでは遅いので、とにかく早めに対処しておくことが重要。まずはバルクヘッド付近、サンルーフのドレンチューブ、ドアなどの水抜き穴をしっかりと清掃しておく。行きつけの修理工場があるならエアガンなどを借りて清掃するのも効果的だ。さらに、各ウインドーの水切りゴムやウェザーストリップなどが劣化しているクルマも多いので、ここも新品交換しておくと安心だ。
サンルーフ
ドアの内張り
雨漏りにより大切なコンピュータを壊すこともある!
02.燃料漏れ
燃料系パーツはまとめて整備するのがベスト
予防的に整備しておきたいポイントが燃料系パーツ。とくに燃料漏れ車両火災にも繋がりかねないトラブルだけに特別な注意が必要だ。症状としてはリアシートの下に燃料ポンプがあり、そのホースから漏れるケースが多いので、ポンプと一緒に新品交換するのがベスト。室内でガソリン臭がしたらココが怪しい。また、ポンプを交換する際には、ポンプを固定しているフタのゴムパッキンを必ず新品に交換しておくこと。古いパッキンをそのまま使うと燃料漏れの原因にもなる。燃料系パーツの不良はエンジン不調にも繋がるのでまとめて整備することが重要だ。
03.オイル漏れ
オイル漏れを放置すると思わぬ二次災害を招く
オイル漏れを放置すると思わぬ二次災害を引き起こす。その代表的な例をいくつか紹介しよう。まずはエキゾースト真上からのエンジンオイルの漏れを放置すると、高温になったエキゾーストにオイルが付着してしまい白煙が発生。最悪車両火災の危険性もあるのだ。また、ヘッドガスケット抜けは6気筒というイメージが強いが、SOHCの4気筒エンジンでもガスケットが抜けて、オイルラインに冷却水が混入するケースがある。ヘッドをバラしての作業になるので当然費用もかさむ。オイルにじみの段階で対処しておけば、被害は最小限に食い止められるのだ。