TOP > 記事 > 【補修部品のことをもっと知りたい】代表的な消耗品と交換時期の目安 Part.01

【補修部品のことをもっと知りたい】代表的な消耗品と交換時期の目安 Part.01

ドイツ車における代表的な消耗品をピックアップしてみた。交換時期についてはあくまでも目安であり、車種や乗り方によって変わってくる。

点火系パーツ

【部品の役割】火花を飛ばしてエンジンを作動させる

エンジンを動かすために必要な火花を飛ばすのが点火系。火花をスパークさせるのが点火プラグ、それに備わるキャップの部分がサプレッサ、プラグコードは電流を運ぶもので、コイルはスパークを飛ばすための昇圧機だ。旧式の点火システムに備わるのが電流を分配するディストリビュータで、これにはキャップとローター部分がある。

【メンテナンス】コンディションによって寿命は変わる

電流の流れがストップしてしまうとスパークは飛ばないためエンジンは停止する。それゆえ、点火系は交換サイクルを守ってメンテナンスすることが大事。全体的に走行5万kmくらいが交換の目安になっているが、あくまでも目安なので実際は7万kmくらい持つケースもある。パーツの寿命はエンジンのコンディションにも左右される。

●点火プラグ 交換時期の目安→走行5万km

●プラグコード 交換時期の目安→走行5万km

●イグニッションコイル 交換時期の目安→走行5万km

●サプレッサ 交換時期の目安→走行5万km

●デスビキャップ&ローター 交換時期の目安→走行3万km

センサー系パーツ

【部品の役割】センサーからの情報を元にクルマを制御

電子制御化されたクルマは各部に備わるセンサーからの情報を元に燃料の噴射量を決めたり、姿勢制御などを行なっている。それが高度になるほどセンサーや電子ユニットの数が増えているから、コンピュータ診断機によるメンテナンスが欠かせないものになっている。

【メンテナンス】定期的にコンピュータ診断を受けておく

センサーの不良は目視では確認できないので、実際のところエンジン不調や燃費の悪化など症状が出てからメンテナンスするパターンが多い。もちろん、予防整備しておくのが安心な方法だが、定期的にコンピュータ診断を受けてセンサーの状態を把握しておくことがトラブル予防に繋がる。

●クランクポジションセンサー 交換時期の目安→走行5万㎞

●カムシャフトセンサー 交換時期の目安→走行6万㎞

●エアマスセンサー 交換時期の目安→走行4万㎞

●オーツーセンサー 交換時期の目安→走行7万㎞

冷却系パーツ

【部品の役割】エンジンを冷やす重要な役割を担う

エンジンは冷却水が循環することによって最適な温度を保っている。ウォーターポンプは水を送り出すもので、サーモスタットは弁の開閉によって水の流れを調整。ラジエターは冷却水を冷やすもので、ホースで繋がれたリザーバタンクを持つ。ラジエターの両端にタンクが備わるクルマもある。

【メンテナンス】水回りはできるだけまとめてメンテしよう

水回りはウォーターポンプ、サーモスタット、ホース類を同時に換えるなど、できるだけまとめてメンテナンスするのが効果的。水漏れを起こすとオーバーヒートの危険性が高まるため、水温が異常に高くなったら安全な場所にクルマを止めること。馴染みの修理工場に電話をして判断を仰ごう。

●ウォーターポンプ 交換時期の目安→走行7万㎞

●サーモスタット 交換時期の目安→走行5万㎞

●ラジエターサブタンク 交換時期の目安→走行5万㎞

●ゴムホース 交換時期の目安→走行5万㎞

燃料系パーツ

【部品の役割】ガソリンタンク内にセットされている

燃料ポンプは文字通りエンジンを作動させるために必要な燃料を送り出すもので、フィルターも備わる。主流なのはインタンク式で、リアシートの座面下にあるガソリンタンク内にセットされている。下回りにポンプが備わるクルマもある。

【メンテナンス】ポンプとフィルターは同時に交換する

燃料系のトラブルは路上ストップの危険性があるので、予防整備しておきたい部分。リーズナブルなパーツもあるので、それを使えば費用を抑えることが可能。フィルターと同時に換えておきたい。低年式モデルはリレーのトラブルに注意。

●燃料ポンプ 交換時期の目安→走行5万㎞

●燃料フィルター 交換時期の目安→走行5万㎞

●燃料ポンプリレー 交換時期の目安→走行5万㎞