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【中古車人生 一期一会 W124】アイディング① 1992y Mercedes-Benz 300E(W124)

 過去にはたくさんのチューニングW124 を見かけたものだが、今となっては希少な存在となっている。そんな中で今回出会ったのがロリンザーのパーツを纏った300E。カラーもアンスラサイトグレーという希少色でなかなか出会えない1台。決して派手ではなく、さりげないカスタムになっている点にも注目してほしい。

 

違いが分かる大人のためのカスタム
個性を演出できる希少な1台

1992年式300E
●検6年6月 ●走行10.6万km ●アンスラサイトグレー ●AT ●フル装備 ●電動サンルーフ ●パワーシート ●シートヒーター ●ヘッドライトワイパー ●ASD ●ウッドシフトノブ ●運転席エアバック ●記録簿8枚+整備データ52枚 3オーナー ●価格:ASK

今となってはちょっと珍しいW124を発見!

 ロリンザーといえば、ベンツ好きなら誰もが知る老舗チューナーのひとつ。1930年、自動車マイスターであったアーウィン・ロリンザーがドイツ南西部のヴァイブリンゲンに設立した修理工場が起源。後にベンツ販売ディーラーとなり他とは違う個性と顧客の要望に応え、BBSのホイールを装着したことがチューニングの始まりなのだという。
 ロリンザーには、顧客の要望に応じてエアロパーツの装着から内装パーツ、アルミホイール、サスペンション、エンジンチューニングに至るまで様々なチューニングスタイルが存在する。過激で押しの強いAMGやブラバスとは一線を画し、「顧客の数だけ個性がある」との信条と「さりげないチューニング」がロリンザーの真骨頂なのだ。パーツひとつからコンプリートに至るまで、個性豊かな表現でロリンザーらしさを提供するスタイルは今でも多くのファンに支持されている。 
 取材車両は、バブル時代に人気のあったW124・300Eのロリンザー仕様。装備はヘッドライトワイパーやシートヒーター、ASD(アンチ・スリップ・デフ)、電動サンルーフなど製造ラインからオーダーしなければ装着できない特別装備が満載で、ファーストオーナーの強いこだわりが伝わってくる。
 フロントは、Sクラスクーペのフォグランプを流用したロリンザーのバンパースポイラー。走行時、前のクルマのバックミラーに映るシルエットでロリンザーであることがひと目で分かるデザインだ。また後方を見れば、控えめなバンパースポイラーと太めのトランクスポイラーでロリンザーであることを表現。さらにシルバーに輝くLorinserのエンブレムは、特別な存在であることをさりげなくアピールする。
 内装は程度が良くウッドパネルにヒビ割れはない。モケットのシートは、パームヤシを使った贅沢な多層構造で高速走行や長距離ドライブでも疲れにくい。経年劣化や走行距離を感じさせない強い張りがあり、とても30年前のクルマとは思えないほど綺麗だ。今となっては入手困難なウォールナットシフトノブは、本物の木を使った贅沢な作り。W124後期モデルに登場するジャバラ式ウッドコンソールボックスも装備されている。足回りは、カヤバのショックアブソーバーが装着されており、タイヤサイズも195から205へトレッド幅を拡げて走行安定性を確保。また天井のルーフライナーが新しく張り替えられ、夏と冬には嬉しい断熱材が追加装着されている。 
 W124に長く乗り続けるためには、購入後のメンテナンスが重要。もちろん納車時にはこのクルマを販売するアイディングがきっちり仕上げてくれるが、日々のW124との付き合い方も大切。「お約束の儀式」としてEG始動時にキーをONにし2~3秒待ってセルを回す。水温がある程度上がるまで十分に暖機運転を行ない、始動後は暖機走行を心がける。据え切りをせず、ステアリングは最後まで追い込まない。ATはクルマが完全に停止してからシフトチェンジする。こうしたちょっとしたことが、W124を長く快調に楽しめることに繋がっていくのだ。

 

W124ではお約束のウッド割れやヒビもなく良好なコンディションをキープしている。ATは機械式の4速タイプでダイレクトなフィーリングが楽しめる。
エンジンなど機関系はノーマルなので、通常の300Eと同様。定期的にメンテナンスされてきたクルマなので好調を維持している。
走行距離は10万kmを超えているが、W124にとっては単なる通過点。内装は前オーナーが大切に扱ってきたこともあって、モケットシートのコンディションは良好。高価なルーフライナーも張り替え済みで、断熱材が追加装着されているのも嬉しい。
フロントがストラット、リアがマルチリンクとなる足回り。タイヤは195から205にインチアップされている。
エンブレムだけでも貴重とも言えるロリンザー。フルコンプリートからユーザーの要望に応じたカスタムまで対応するので、自分だけの個性を演出できる。

派手すぎない上品な仕立てで特別感をアピール

ノーマルの300Eのバンパーとは一線を画すロリンザーのフロントバンパー。Sクラスクーペのフォグランプを流用した特別な仕立てが所有する満足感を高めてくれる。
リアバンパーは落ち着いた品のあるデザインで、トランクにはスポイラーが装着される。輝くロリンザーのエンブレムも個性を打ち出すポイントになっている。
 
車両の問い合わせ:アイディング 
所在地:神奈川県横浜市都筑区早渕2-1-38
TEL:045-590-0707
URL:http://www.i-ding.com