元ディーラー整備士が
愛車をサポート
宮城県石巻市に昨年6月にオープンしたフィルマメント。仙台市内から約1時間の距離にある石巻市だが、地域の特性としてメルセデスベンツなどの高級車を「密かに」所有するオーナーが多く、オイル交換等の比較的ライトな整備でもわざわざ仙台市内のディーラーまで持ち込む人が多かったこともリサーチし、石巻市に店舗を構える。代表の谷越さんは、10代の頃から民間整備工場で働き、ドイツ車を始め、国産車やアメ車など幅広い車種の整備を7年、より専門的な技術を学ぶためにメルセデスベンツディーラーで5年勤めて独立した。
フィルマメントはディーラーでの経験から、オーナーが本当に求めていることを追及し、ディーラーでは受け付けないカスタムも取り入れながら、認証工場としてディーラーと同等の整備を受けられるのが大きな魅力。ディーラー並みの診断が可能になるメルセデスベンツ専用診断テスターを所有し、診断するのも元ディーラー整備士とあれば、これほど信頼できることはない。だが谷越さんは「テスターばかりに頼り、そこに表示された故障パーツだけしか交換しないのは本当の整備士じゃない」とも語り、故障の原因となる複合的要素の確認も怠らない。
オープンしてまだ1年弱ということもあり、偏った故障トラブルの症例はないが、目立つのはエンジンオイル交換などの車両に対する「愛情不足」。そうした定期交換の重要性も含め、車両をもっと愛情を持って乗ることをオーナーに発信していきたいと谷越さんは語ってくれた。
メルセデス・ベンツ専用の
診断テスターなど
ディーラー並みの整備が可能
オープンして1年弱だが、ファクトリーにはタイヤチェンジャー、ホイールバランサー、エアコンガスチャージャー、オートマチェンジャー、エンジンオイルチェンジャーなど充実した機器を揃える。また、メルセデス・ベンツ専用の診断テスター、幅広い車種をカバーする汎用テスターを完備しているのは宮城県内でも数少ないという。
メルセデス・ベンツディーラーと同等の診断ができる専用テスター、国産車や輸入車の診断が可能な汎用のテスター「オーテルマキシス」を完備。診断はできてもコーディングができないショップも多いが、フィルマメントではそれも可能。故障は様々な要因の可能性があるため、テスターだけには頼らず、故障個所の解明を行なうのも忘れない。
様々な機器や工具を揃えて作業効率を高め、車両預かりは最短を目指す。また、作業途中の工程写真をLINEに送ることも行ない、少しでもオーナーの不安をなくすように努めている。
信頼の整備はもちろん
個性あるカスタムも注目！
谷越さんがディーラーに務めていた際、オーナーの要望に応えられずにいたのがカスタムの実施。ディーラーと同等の整備を行ないながら、カスタムもできれば大きな武器になると考え、自分が一番好きなエアサスを使ったロースタイルを積極的に展開（写真はデモカーのブラバス・ＳクラスＷ220）。それにより、若いオーナーが他県からも足を運ぶようになり、現在は整備の依頼よりもカスタムの依頼が多いという。
ディーラー同等の整備力と
カスタムが魅力
認証工場であるファクトリーは４トンリフト２基完備。塗装や重度の鈑金は外注になるが、ワンオフマフラー製作や、エアロ加工などは自社で行なう。撮影時にはレクサスのエアサス組み込み作業が行なわれていた。
ショップではエアサス、ホイールのカスタムパーツの他、コーティング剤やエンジンオイルといったケミカル系の販売も行なっている。特にエンジンオイルなどの消耗品は、ディーラーと比べて少しでも安く交換できるように価格を抑えている。
予算に合わせたエアサスを提案
日本で唯一の取り扱いメーカーも
フィルマメントで扱うエアサスメーカーは、メイドインジャパンのKAZ-SUS、次世代エアサスとして知名度の高いAIRFORCEに加え、フィルマメントが日本で唯一取り扱っているともされる、新進エアサスメーカーのSCC。フルキットでは高額になりがちなエアサスだが、ショップでは予算に合わせてパーツを組み合わせ、オーナーオリジナルのシステムを組むことも推奨する。装着後は1,000キロまたは1ヶ月と３,000キロまたは３ヶ月で無料点検も行ない、不具合があれば無料で交換する。信頼ある整備技術を持つフィルマメントが取り付け作業を行なうため、取り付けもアフターも安心だ。
フィルマメント
宮城県石巻市に昨年６月にオープンしたフィルマメント。代表の谷越さんはメルセデスベンツディーラーで５年勤め、複数のディーラー資格も所有する二級整備士。
整備をメインにしてオープンしたが、カスタムを求めるオーナーが多く来店することもあり、店内はカスタムに関連するカタログやアイテムが多く並ぶ。
