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2021.05.14

【ドイツ車に強い整備工場ガイド】輸入車全般の整備だけではなく並行輸入車の排気ガス検査も得意

 エンジンのオーバーホールなど重整備を得意としているテクニカ。輸入車・国産車問わず対応してくれるので、何かあった時には頼れる存在である。その一方で、並行輸入車や合格が困難なディーゼル車、ヴィンテージカーの排気ガス試験をクリアし続けている。並行輸入に伴い、長く排気ガス検査をしてきたことで、同社ならではのノウハウがあるのが強みだ。排気ガス検査ではオリジナルのコンディションを損なうことがないよう、万全の対策をしてくれる。同業者からの依頼が多いというのも、信頼の証といえるだろう。

かつてはモータースポーツと深くかかわっていたという代表の野島氏。当時の写真が事務所にあった。
自社で車検を受けられる指定工場なのでスムーズに検査できる。
事務所内にある応接スペース。作業内容の確認や説明はここで。
アメリカ車だけではなく、ポルシェやBMWといった欧州車のメンテナンスにも対応してくれる。

同業者からの依頼も多い輸入車修理工場

 「ウチの原点はモータースポーツなんですよ」と話してくれたのは、埼玉県所沢市にある修理工場テクニカの代表である野島氏。1970年代にはストックカーレースに参戦しており、チャンピオンにもなったこともあるそうだ。事務所内にある応接スペースには当時の写真が飾られていた。
 テクニカとしては、並行輸入も積極的に行なっていた時期もあったとのこと。それだけに排気ガス検査や予備検査などは豊富な実績があり、合格するのが難しいといわれるディーゼル車やヴィンテージカーの検査も問題なくクリアできる。どう対策すればいいのかをよく分かっている工場なのである。そのため、他社が並行輸入したクルマの排気ガス検査や予備検査を依頼されることも多いそうだ。
 テクニカは輸入車全般に対応できる修理工場である。完全屋内となるピットには、リフト8基があり広々としたスペースとなっている。取材当日はボディが大きなアメ車がたくさん入庫していたが、それでもゆとりのある空間だ。メカニックは6名が在籍しており、あらゆる輸入車に対応してくれる。
 高年式モデルでは必須となるコンピュータ診断機は、シボレー、GM、メルセデス・ベンツ、BMWまで幅広く対応できる体制が整っている。また、ヴィンテージカーのレストアも得意としており、取材時も仕上げを待つクルマがピットに入っていた。ちなみにテクニカは、自社で車検が受けられる指定工場となっているので、スムーズに検査が受けられることも強みの一つだといえるだろう。
 テクニカの車検整備では通常の24カ月点検に加えて、コンピュータ診断機によるチェック、輸入車特有のウィークポイントなども診てくれるから、愛車のコンディションを正しく把握することができる。やはり輸入車の場合、法律で定められている点検箇所のみでは足りないことが多いため、ワンランク上の車検整備をモットーとしているのだ。トラブルが起きる可能性があっても、通すだけの車検であれば合格となってしまうこともある。せっかく入庫したのだから、きっちりと点検して、ユーザーに伝えることが修理工場としての使命であるのだろう。
 最近ではクイック車検といったサービスが登場しているが、メンテナンスを前提としたドイツ車などの輸入車は、プロのメカニックによる点検を受けておくことがトラブル予防に繋がっていく。それを分かっているからこそ、テクニカではワンランク上の車検整備を実践しているのである。
 輸入車なら何でもお任せの修理工場なので、維持していく上で困ったことがあったら相談してみてほしい。

テクニカで20年以上の経験を持つベテランメカニックである村野氏。アメ車など輸入車の重整備のほか、キャンピングカーのメンテナンスも得意としている。同社では6名のメカニックが在籍している。
テクニカでは並行輸入したキャンピングカーの排気ガス検査や予備検査を得意としている。取り引きのある販売店からの依頼が多いそうで、取材時もアドリアが入庫していた。ベース車両はフィアット・デュカト。
コンピュータ診断機が必要となる高年式モデルのメンテナンスから、ヴィンテージカーのレストアまで幅広く対応してくれるのがテクニカの強みである。取材時はアメ車が多く入庫していた。
エンジンを降ろしてヘッド回りを分解したところ。こうした重整備もテクニカの得意分野となっている。
 

最近の修理事例

モデル:ナビゲーター/クライスラー300C

ナビゲータではプラグを外すときに折れてしまうケースがあるという。テクニカでは専用の工具を使って外すので折れることはない。
クライスラーの300Cではエンジン内部のバルブがに不具合が起きるトラブルがある。テクニカではきっちりと直してくれる。
01.ナビゲーターのプラグ

ナビゲーターの一部車種では、点火プラグを取り外すときに折れてしまうことがあるそうだ。テクニカではそれを避けるために専用の工具を使うことで、プラグを折らずに取り外すことができる。

02.カムのソレノイドバルブ

2000年前半のナビゲーターではカムシャフトのソレノイドバルブがダメになるケースがある。エンジンを降ろしての作業になるので手間はかかるが、きっちりと直してくれるので安心だ。

03.300Cのバルブトラブル

2000年前半のクライスラー300Cでは、エンジン内部にあるバルブの不良によりエンジンが壊れてしまうという重大トラブルがある。テクニカではオーバーホールによって再生させる技術を持っている。

 

  • 株式会社テクニカ
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