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【クラシックベンツが好き】Mercedes-Benz 1994y E280(W124)

 未だ多くのファンが存在し、中古車相場も上昇中のW124こと初代Eクラス。今回紹介するW124は、これからW124ライフを始める人にとっても、乗り換えを検討している人にとってもベストな選択になるであろう走行3.3万kmのE280である。

W124専門店が自信を持ってお勧めする珠玉の1台は奇跡のコンディションを維持していた

 好きなクルマを自由に購入できる人は幸せである。だが購入する際の選択基準は、人によって千差万別でありその答えは一つではない。中古車の場合、年式や走行距離、使い方などによってコンディションに大きな差があるものだ。1台1台程度が違うクルマの中からどれを選べば良いのか分からなくなってしまう人もいるかもしれない。そんな時は、まずショップ選びから始めてみるのも良いと思う。少なくとも自分より中古車を見る目を持った専門家の意見を参考に聞くことは決して恥ずかしいことではないし、プラスに働くことも多い。またショップの管理車両ともなればなお安心して購入できる。そんな時に出会ったクルマが1994年式E280リミテッド(W124)のサファイアブラックだ。
 W124専門店であるアイディングが自信をもってお勧めするという珠玉の1台は、1994年6月に販売された限定車で走行距離3.3万kmと少ない。販売から30年近くが経過した現在でも、まるで新車のようなコンディションを維持している。聞くところによると前オーナーのAさんは、W124の他に500SL(R129)やランボルギーニ・ガヤルド、マセラティ、マークX、アルファードなど複数台を所有しているから走行距離も伸びようがないのだという。後期モデルで時々見かけるドアポケットのメクレや浮きもなくシート背面のポケットもきれいだ。特に古いクルマで注意しなければならない燃料タンクのサビも、キャップをのぞいた限り見当たらない。パワーステアリングのギアシールやキャニスター・パージバルブなども新しく交換されている。アッパーマウントやオルタネーター、バッテリーも最近交換したばかりなのだという。
 当時、リミテッドとして設定された外装色と内装色の組み合わせには、93年に販売されたマラカイトグリーンとタン革の組み合わせ。94年に販売されたサファイアブラックとグレー革やアズライトブルーとグレー革の組み合わせなどがあるが、この色の組み合わせだけでも特別感がある。特にE280リミテッドの場合、通常のウッドはゼブラノが標準であるのに対して、ウォールナットに変更されている。従って色の組み合わせとウォールナットパネルを見れば、リミテッド限定車であることがひと目でわかるのだ。その他にもオプションであったサンルーフ、本革シート、CDチェンジャーがリミテッド装備としてパッケージされている。
 求めるクルマに出会えた人は幸せだが、家族や経済的な理由を優先して好きなクルマをあきらめた人もいる。若い頃に憧れながら手が出なかった高級車を年を重ねて衝動買いした人もいる。頑張ってきた自分へのご褒美として購入する人もいるだろう。だからこそ、誰もが少しでも良いクルマを手に入れたいと願うのも当然である。そして自分に合った珠玉の1台が見つかった時、人は心に幸せを感じるものである。もし今、W124を探しているなら、このクルマが運命の1台になるかもしれない。

素性の良さを感じられるコンディションが
W124ライフを充実したものにする

1994y E280 ●検2年付き ●走行3.3万km ●AT ●フル装備 ●右ハンドル ●ディーラー車 ●外装サファイアブラック 内装 グレー本革 ●パワーシート ●サンルーフ ●ウォールナットパネル ●運転席、助手席エアバック 価格:238万円
直線的なラインで形成されるエクステリアは飽きのこない端正なルックス。足回りはフロントがストラット、リアがマルチリンクという組み合わせは、今となっては古典的ながらも、抜群の走行安定性と重厚なフィーリングを生み出している。
シンプルでありながら、実用性を重視したインテリアには、エアコン、パワステ、パワーウインドーなど日常的な快適装備が揃っている。ATは機械式の4速タイプでダイレクトなフィーリングが楽しめる。1速発進なので出足の良い加速が魅力。シートは質感の高いレザータイプが装着されている。こちらのコンディションも良好だ。
サンルーフ付きの場合、そこからルーフライナーが剥がれてきてしまうことが多い。だが取材車両は現在でも良い状態を保っている。それだけ保管の状態が良かったことを物語っているが、それはウッドパネルにも同じことが言える。高級感のあるウォールナットにはキズや割れ、変色などもない。パワーウインドーやシートも正常に作動。
取材車の3.2万kmという低走行でありながら、このクルマを販売するアイディングの管理車両という条件はなかなか揃うものではない。まさにお宝物件だ!
取材時はあいにくの雨だったが、それでも分かるくすみのないモール類、劣化してヒビが入ってしまうことがあるドアミラーカバーも良好なコンディションだった。
つい見落としてしまいがちだが、サビが発生していない燃料タンク口、シート背面のポケット、ドアポケットなどを見ても年式を感じさせないコンディションを維持している。細部まで確認すればするほど、いかにこのクルマが大切に扱われてきたのかがわかる。保管状態が良かったことも、現在のコンディションに繋がっていると考えられる。

W124専門店できっちりと整備&管理されてきたエンジン

 M104型直6DOHCユニットは、当時のBMWにも負けず劣らずのシャープなフィーリングを持っていた。今となってもそのフィーリングは魅力であり、普段の足としても、長距離ドライブのお供としても十分に楽しめる。また、W124専門店であるアイディングで整備されてきたクルマなので、履歴が分かるのもメリットのひとつと言える。

走行距離が少ないので可動部の劣化は極めて少ない。じっくりとクルマを向き合いながら長く楽しめるパワーユニットだ。バッテリーなど新品に交換されているパーツも多い。

W124専門店ならではキメ細やかなサービス

 神奈川県横浜市にあるアイディングは、W124専門店として長い歴史を持つプロショップ。取材車両のようなお宝物件から一般的なスペックの車両まで、1人でも多くの人にW124を感じて、楽しんで欲しいという想いのもと販売を行なっている。自社工場も完備し、メカニックはベテラン揃い。どんなトラブルでも素早く対応できる知識と経験、そして高い技術を持っている。W124のことで困ったら気軽に相談してみよう。

 

車両の問い合わせ:アイディング

●所在地:神奈川県横浜市都筑区早渕2-1-38

●TEL:045-590-0707

●定休日:月曜日