バリオルーフという
画期的な技術を搭載
5代目SLクラス(R230)
●生産期間:2001~2012年
●後期型:2008年~後期型
メルセデスのスペシャリティである2シーターオープンのSLクラス。憧れのクルマとして名前が挙がることが多いモデルだ。
R230はバリオルーフというメカニズムにより、ハードトップを用意するこれまでの伝統に終止符を打った、SLクラスとしては5代目にあたるモデル。スイッチ一つでルーフをトランクルームに格納できるため、ハードトップの収納場所というこれまでのSLには付き物の問題も解決している。
前期型は楕円を組み合わせたヘッドライトが特長だが、2008年以降の後期型ではフロント回りのデザインを大幅に変更。襟元に温風を送り込むエアスカーフを標準装備するなど快適性も高めている。
200万円の予算内で購入できるのは前期型。ただ、他のモデルと比べると流通台数が少なく、程度の差も激しい。もう少し予算アップをして後期型を狙うのも検討するのもアリだが、前期フェイスが好みということであれば、じっくり探せば走行距離、程度ともにバランスに優れたクルマも探せる。V6、V8エンジンでの価格差は小さいので、好みに合わせてチョイスできそうだ。
2000年代前半のメルセデスに共通する、インテリアだが、SLらしいスポーティな仕上げとなっている。ハードトップはボタン操作での開閉が可能になったため、非常にラク。トップを閉めた状態のクーペスタイルもエレガントで美しい。AMGモデルもラインナップしている。
代表モデルの中古車価格例
2004年式SL500
走行8.6万km/シルバー/180万円
2003年式SL350
走行4.3万km/シルバー/118万円
200万円の予算だと、R230型が狙える状況。その前の角目世代は希少価値により相場が上がり続けているのもSLクラスの特徴となっている。趣味性が高いオープンモデルなのでセダンなどに比べると中古車の流通量は少ない。