可能な限り純正品を使用
ワンオフ部品も制作
今回編集部が訪れた株式会社ホリズワーカーズの周辺はのどかな風景が広がっており、隠れ家的な雰囲気を感じさせる。最寄りの高速道路のインターは北陸道の片山津で、そこから約3km走ったところにある。同店は愛車の不具合を的確に直してくれる確かな技術力があり、地元ユーザーを中心に県外のユーザーも訪れる、今年で創業17年目を迎えたファクトリーだ。
代表の堀田氏はヤナセに長く勤務していた経歴を持つ。そこで身につけたメカニックとしての確かな技術に加え、サービスマネージャーとしての経験も併せ持っており、ただ直すだけではなく、ユーザーの立場で提案を行なうことをモットーとしている。加えて、正規ディーラー出身ながらも敷居の高さは全く感じさせず、気軽に相談できるアットホームな雰囲気で接してくれるのも嬉しい。
ちなみに、堀田氏がヤナセ時代に所属していたのがメルセデスチームだった関係で、ドイツ車の中でもとくに歴代メルセデスのメンテナンスやリペアに精通している。コンピュータ診断機は各種取り揃えており、電子制御システム満載のドイツ車から、パルスでトラブルを判断するビンテージカーのリペアも得意分野。堀田氏自ら「ウチのメカニックは『ザ・職人』タイプで、純正部品が見つからなくても対応できるパーツを徹底的に探すタイプなんです」と語る。そんな手厚いサポート体制があるからか、株式会社ホリズワーカーズにはメンテナンスしながら乗り続けたいユーザーが数多く集まってくるそうだ。取材当日もメルセデスのエアコンユニットをバラして、インパネ回りは何もない状態に。手間と時間をかけても確実にトラブル原因を突き止めてくれるのだ。
ちなみにお店の外観は、ドイツ車専門店というよりも、むしろアメリカンな佇まい。店内もさながらアメリカン雑貨店のような、肩肘を張らない居心地の良さも特徴と言えるだろう。
「ユーザーさんが気軽に遊びに来てもらえるような店作りにはこだわっていたし、当初はカスタムショップ的なスタイルを想定していましたが、いつの間にかドイツ車オーナーにとっての駆け込み寺のような存在になっているね」と話す堀田氏。もちろんユーザーの期待に応えるべく、現代のハイテクドイツ車に対応した各種テスター類は完備。認証工場でもあり、サイドスリップテスターなどの設備を備え、スピーディな車検を実施できる。さらに今後必要とされるエーミング設備もいち早く導入するなど、常に新しい技術を積極的に取り入れ、ユーザーの要望に即応できる体制を整えている。
その他にも並行輸入のキャンピングカーの整備などにも対応しており、真の意味でメルセデス全モデルに対応する懐の広さも株式会社ホリズワーカーズの魅力。末永くメルセデスに乗り続けるのはもちろん、より快適に、より安全にドライブを楽しみたいと考えるオーナー諸氏は、一度同店に相談してみることを強く勧めたい。