1997y ビー・エム・ダブリュー M3
相場が上昇している
Ｅ36型Ｍ３の今とは？
レースの参戦規定をクリアする目的で誕生したＭ３だが、３シリーズが第３世代のＥ36型へと進化した翌年、今度はハイスペックなＧＴ的要素を強めた新しいコンセプトで再登場する。
ここからのモデルはまるで別物だ。搭載されるエンジンは３ℓの６気筒ＤＯＨＣ。ボディはＥ36のクーペと基本的に共通で、スポイラー類を装着しミラーが専用品になる点などが外観上の相違点となった。95年からは３.２ℓに強化され、これを堺にＭ３Ｂ→Ｍ３Ｃと呼び分けている。
中古車の流通量は以前に比べると減ってきており、コンディションの良いクルマは高値で取引されるなど希少価値が高まっているモデルでもある。取材したＭ３は97年式の後期型で、走行距離は13万㎞だが、年式から見れば決して多いわけではない。ボディカラーは人気のアークティックシルバーでエクステリアのコンディションは抜群。とても25年が経過したクルマとは思えないほど前オーナーが大切に扱ってきた個体だ。さらに内装もオリジナルのままキレイな状態で維持されていることもトピック。Ｍ３というクルマのキャラクターからカスタマイズされることが多い傾向にあるのだが、内外装ともにオリジナルで、かつコンディションにも優れたＥ36Ｍ３は貴重な存在ともいえる。
ネオクラシックの域に入ったＥ36Ｍ３だが、その輝きは薄れるどころか独特のオーラを感じるほど高い存在感をアピールする。現代のＭ３よりも重量が軽くコンパクトなボディをＭＴで操る楽しさは、ＢＭＷの本質的な魅力を味わうことができる。
オリジナルの状態を維持しコンディションも抜群
後期型なのでトランスミッションは6速MTとなる。ダイレクトに繋がるシフトフィールはとても気持ちがよく、絶品のシルキーシックスを堪能できる。ホールド性に優れたバケットタイプのシートはM3専用品。目立つようなキズや破れもなくコンディションの良さを感じさせる。
インテリアは黒を貴重したシンプルなデザインで、センターコンソールがドライバー側に大きくオフセットした当時のBMWらしいもの。後期型である取材車は助手席側にもエアバッグを搭載し、安全性を高めている。快適装備の操作パネルはセンターに集中しており、エアコンなども正常に作動する。現在の走行距離は13万kmだが、その距離、年数を感じさせないほど良好なコンディションとなっている。
軽量コンパクトなボディをＭＴで操る楽しさに溢れる
アルミホイールはＭ3専用品となっており17インチを装着。ガリ傷などもなく、良いコンディションをキープ。足回りはフロントストラット、リアがセントラルアームとなる。
独特の排気音はドライバーの気持ちを高めてくれるもの。バンパーの樹脂部分もキレイな状態だ。
当時このM3のエンブレムに憧れた人は多かったことだろう。その輝きは今でも色褪せることはない。
丸目２灯のヘッドライトにホワイトウインカーランプというオリジナルの状態を残しているフロントマスク。
クラッチは扱いやすい適度な重さで、存分にスポーツ走行を楽しむことができる。エンジンは3.2ℓの直列6気筒DOHC。シャープな吹け上がりと切れの良さは、この時代のストレートシックスならではのフィーリング。アクセルもワイヤータイプなので、踏んだ瞬間にダイレクトに反応してくれるのが面白い。現代のクルマはセンサータイプなので、どこか制御が介入している感があるが、この時代のBMWはすべてがダイレクト。そのフィーリングに魅了されるファンは実に多い。メンテナンスについては前オーナーが定期的に行なっており、その記録が残されている。そのためエンジンは絶好調で、今すぐにでもサーキットを走りたくなるような、そんな気持ちにさせてくれる。
元ディーラーメカニックである仕入れ担当者が厳選したBMWを店頭に並べている。一般的に人気があるモデルのほか、BMW好きには堪らない仕様やマニュアルミッション車など、こだわりのクルマだけを集めている。広く快適なショールムは寛ぎやすく、ゆっくりと商談を進めることができる。自社工場も敷地内にあるので購入後のメンテナンスも安心。
車両の問い合わせ：つたえファクトリー
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●TEL：048-961-8591
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