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【創刊200号記念特集⑤/ PACTOLE】E30のスペシャリストが仕上げたカブリオレ/BMW 325iカブリオレ (E30)

埼玉県川口市にあるパクトールは初代M3などネオクラシック系のBMWを得意とする老舗のプロショップ。近年のBMW事情を、希少なE30型325iカブリオレを眺めながら取材してきた。

 

BMW 325iカブリオレ

(E30)

懐かしの1台として挙げる人も多いE30型。価格はASKとなっているが、まず実車を見に行くことをお勧めする。その仕上がりの良さをぜひ確認してほしい。
88年式325iカブリオレ ●検なし●走行不明●5速MT●エアコン●パワーステアリング●パワーウィンド●ABS● レザーシート● 社外アルミ●価格:ASK
 

BMWの本質的な走りを
楽しむなら時代を遡るしかない

 E30やE34など丸目世代のBMWは今でも根強い人気を誇っている。BMWに限った話ではないのだが、近年のドイツ車はボディが大きくなり、装備の充実化などで車重も重くなる傾向にある。それを技術で最小限に抑えているのはBMWのすごさでもあるのだが、BMWの軽量コンパクトなFRサルーンといえば、E30型を挙げる人は多い。今回取材したパクトールで見つけたのが、88年式325iカブリオレ。クルマ単体としてみてもカブリオレは希少なのだが、このクルマは5速MTという超が付くほどの希少モデルだ。エンジンなどの機関面は、パクトールの橋本氏によってきっちりとレストアされ、万全のコンディションとなっている。E30カブリオレは当初、ドアのサッシ部分が残るバウア製のカブリオレをラインナップしていたが、BMW製のカブリオレが登場したのは87年のこと。完全なフルオープンとなったボディは幌を完全に格納するトノカバーと低いウエストラインによって美しいシルエットを持つ。トップを開けてオープンエアを楽しみながら、5速MTで操るのは快感の極み。同社代表の橋本氏は「BMW本来の走りを楽しむのに過剰なパワーは必要なく、クルマの動きに合わせながらドライビングする。そういったクルマとの会話をしたいなら時代を遡るしかなく、このカブリオレも自信を持ってお勧めできる1台です」と話す。なかなか見かけることのない、このカブリオレ。気になる人は早めに問い合わせてみよう。

インテリアはとてもキレイな状態で、幌も含めて装備類は正常に作動する。トップを閉めた状態でも美しいボディラインは変わらず、往年のBMWらしいクラシカルな雰囲気を存分に味わうことができる。なお、パクトールでは店頭での商談が基本。旧車は実車を見るべきという橋本氏の考えには共感できる。
 

M3を知り尽くした熟練メカニックによる

レストアには定評がある

パクトールはE30型初代M3に強いショップで、これまで数多くのM3をレストア、販売してきた。そのノウハウはプロショップならではで、全国からオーダーが入ってくるほど。これからE30型M3を購入しようと考えているなら、まずは相談から始めてみよう。写真は売約済みの車両。
パクトール代表の橋本の愛車であるM3エボリューションⅡ。88年に500台限定でリリースされた激レア車である。エボリューションⅡは白いヘッドカバーにMラインが入るデザインが特長で、ミサノレッドと命名された赤いボディカラーも専用色となる。
標準のM3が195ps、エボリューションが210ps、そして撮影車両のエボリューションⅡは220psという最高出力を誇る。
 

走り好きなBMWファンが集まる老舗のプロショップ

“走りをどう楽しみたいか”
好みに合わせてアドバイスします!

PACTOLE

パクトール

「クルマをどう楽しみたいか。もし走りを楽しみたいなら、往年のBMWはその選択肢に入ると思います。マニュアルミッションでクルマを操る楽しみは、AT車にはない特別な時間となるはずです。E30に限らず、最近ではE36あたりも売れているので、気になるクルマがあったら、まずは気軽に相談してください!」
パクトールの店舗裏には作業スペースがあり、オイル交換などのクイック整備にも対応。
 
問い合わせ:パクトール
●所在地:埼玉県川口市末広2-10-13
●TEL:048-223-8488 
●定休日:水曜日・第1.3木曜日
●URL:http://www.pactole.co.jp/