レザーシートは余計なことを
しないほうがいい!?
昔、営業バンに使っているようなクルマで、全面ビニールレザー張りのシートをよく見かけたが、日本仕様として輸入されるドイツ車ではそれは皆無。ということは、シートの素材、少なくとも表皮はすべて天然素材であり、綿か革ということになる。つまりこの二つの素材の特性にあった使い方やケアをしてあげればいいわけだ。
まず布製シートは、とにかく織り目や編み目にホコリを大量に抱き込んでしまうことが多い。それゆえ、年に一度は全てのドアを全開にして、布団叩きのようなもので、座面といわず背もたれといわず、バンバン叩いてホコリを取り去ることが第一歩。掃除機を掛けるのは、“バンバン”の後が効果的。
ホコリを満足ゆくまで取り除けたら、次は水拭き。シート専用クリーナーのようなものがカー用品店で販売されているが、私はウール用洗濯洗剤を薄めて使っているが、これも効果的。ウールや色柄ものOKの洗剤が、クルマのシートに使われるほど強靱な素材を傷めたりするわけがない。ただし洗濯機ですすぐことができないので、ごく薄く水で溶いて、表面を軽くゴシゴシ拭いたら、すぐに水で濡れたウエスで十分に洗剤分を拭き上げよう。最後に柔軟剤を水で溶いたものを軽く表面にスプレーして、乾燥させれば想像以上に良い感じに仕上がる。
レザーシートは、水で固く絞ったウエスで拭き上げ、十分に乾かすのみ。余計なことをするとベタベタで服が汚れたり、かえって妙なシワ汚れができてしまうので注意。