上品なデザインが所有感を高める
ネオクラ系メルセデスの
代表的存在
Mercedes-Benz 280CE
(C123)1979y
若い世代にも支持される
カジュアルベンツ
ネオクラシック系メルセデスの代表的な存在と言えるのが、W123ことミディアムクラス。セダン、ワゴンのほか、ここで紹介しているクーペがラインナップされている。W123は四角いヘッドライトを持つ、いわゆる角目世代のメルセデスの中でもカジュアルな雰囲気が濃いのが特徴。メルセデスとはいっても、肩肘張らずにゆるく乗れるのが魅力で、比較的若い世代のユーザーにも人気がある。
中古車の流通量は年々減少しているが、これは仕方がないこと。とはいっても、同世代の他国の輸入車に比べればまだまだ探せる状況にあるから、心配は要らない。相場については、以前に比べて大きく変わったということはなく安定していることからも、一定の人気を保っているのが分かる。
取材車は79年式の280CE(C123)で、78年に日本への正規輸入がスタートしている。C123はセダンのホイールベースを85㎜縮小して誕生したクーペで、取り払われたBピラーの強度を補うために前後のピラーを強化。インテリアはシートベルトの引き出し部分が高い位置にセットされている程度で、セダンと基本的には同じとなっている。いたずらに飾らない部分にもメルセデスらしさを感じる。80年には、ヘッドレストの形状など内装デザインを中心に変更するマイナーチェンジを実施。エンジンはモデルライフを通じて180CEのみで、M110型直6DOHCを搭載する。
このエンジンは2バルブながら、ヘッドはDOHCとなっているのが特徴。70年代から約15年に渡って使われてきたエンジンは頑丈で、耐久性が高い。今でもメンテナンスをすれば本来の性能を発揮できるエンジンである。
取材車はトータルアクセスで仕上げられており、コンディションは良好。コツコツとメンテナンスをしながら仕上げていくのは趣味として楽しいが、これからネオクラ系メルセデスを楽しむなら一度仕上げてしまった方が、リーズナブルになるケースが多い。もちろん、ベース車両のコンディションによっても変わってくるが、安心して乗り続けるためにも有効な手段だと言える。
トータルアクセスの石川氏によると「ネオクラシックの価値が上がってきていますが、それよりもユーザーさんに無理のない範囲で楽しんでもらうことを重視しています。だから、車両の販売価格や整備の相談なども気軽に問い合わせてください。あと、エンジンオイルは旧車に合ったものをチョイスしてほしいです。こういった相談も歓迎ですので、一度お店に遊びに来てください!」とのことだ。
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