Sクラス並みとも言われる作り込み
現代でも十分に通用する実用性を備える
Mercedes-Benz 190E
(W201)1989y
190Eモデルライフを駆け足で振り返ってみると、83年にデビューし87年にサスペンションを改良。89年にはボディサイドにサッコプレートを装着し、92年に灰皿回りのコンソールデザインを変更。そして93年には、8穴デザインのホイールとエアバッグを標準装備するなど細かな改良を加えながら93年まで生産された。
このように、最終型でも30年近くが経過しており、いよいよネオクラシックの領域に入ってきているのが、190Eの“今”なのである。かつて、「小ベンツ」と揶揄された190Eだが、角目のヘッドライトや大きなグリルなど、今となっては懐かしさを感じる人が多いのではないだろうか。
一般的なボディタイプで分けるならコンパクトセダンということになるが、このサイズでSクラス並みとも言われる作り込みがなされたクルマは他にはちょっと見当たらない。
このように、最終型でも30年近くが経過しており、いよいよネオクラシックの領域に入ってきているのが、190Eの“今”なのである。かつて、「小ベンツ」と揶揄された190Eだが、角目のヘッドライトや大きなグリルなど、今となっては懐かしさを感じる人が多いのではないだろうか。
一般的なボディタイプで分けるならコンパクトセダンということになるが、このサイズでSクラス並みとも言われる作り込みがなされたクルマは他にはちょっと見当たらない。
190Eの後に登場するW124こと初代Eクラスよりも高いボディ剛性、凝った作りのシート、世界初のマルチリンクサスペンションなど、現代の同サイズのクルマまで比較対象を広げても、この190E以上のクルマは存在しないのである。
大人4人が快適に過ごせる室内空間、切れ角が大きいステアリング、充実した快適装備など、現代でも十分に通用する実用性を備えている。
実際に走らせてみても往年のメルセデスらしい重厚なフィーリングは健在で、重めの操作系が深い味わいを感じさせてくれる。きっちりと整備された足回りなら今もなお抜群の安定性を見せつけ、長距離ドライブでの疲労感も少ない。
80年代を知る人なら、当時街中で多く走っていたということもあり記憶に残るクルマであるはず。また、英国の有名チューナーであるコスワースが手がけたツインカムヘッドを持つ直4エンジンを搭載する16バルブも人気で、DTM(世界ツーリングカーレース)での活躍も有名。そんな熱い時代を感じさせてくれるのも190Eの魅力である。
撮影したのは89年式で、ライトアイボリーのカラーが素敵な190Eだった。走行距離は3.8万㎞と少なく、さらに驚きなのが内外装のコディションが極上であることだ。
白く腐食しやすいモールの劣化は全くなく、バンパーの樹脂部分にもキズが見当たらない。新車のようなツヤも保っているのだ。もちろん、内装のウッドパネル、シート、ステアリング、ダッシュボードにも全くヤレを感じさせない。撮影のために数キロほど試乗させてもらったのだが、乗り心地が良く、リサーキュレーティングボール式のギアボックスならではの、しっとりとしたステアリングフィールを味わうことができた。足回りまでしっかりと手が入っているのが分かるコンディション。つまり、走行距離が少なくても、定期的にメンテナンスされている個体だったのである。ここまで極上の190Eに乗ったのは本当に久しぶりだった。
このクルマを販売していたのは、神奈川県横浜市にあるアイディング。角目世代のメルセデスを得意としており、この190Eも自信を持ってオススメできるとのことだった。
大人4人が快適に過ごせる室内空間、切れ角が大きいステアリング、充実した快適装備など、現代でも十分に通用する実用性を備えている。
実際に走らせてみても往年のメルセデスらしい重厚なフィーリングは健在で、重めの操作系が深い味わいを感じさせてくれる。きっちりと整備された足回りなら今もなお抜群の安定性を見せつけ、長距離ドライブでの疲労感も少ない。
80年代を知る人なら、当時街中で多く走っていたということもあり記憶に残るクルマであるはず。また、英国の有名チューナーであるコスワースが手がけたツインカムヘッドを持つ直4エンジンを搭載する16バルブも人気で、DTM(世界ツーリングカーレース)での活躍も有名。そんな熱い時代を感じさせてくれるのも190Eの魅力である。
撮影したのは89年式で、ライトアイボリーのカラーが素敵な190Eだった。走行距離は3.8万㎞と少なく、さらに驚きなのが内外装のコディションが極上であることだ。
白く腐食しやすいモールの劣化は全くなく、バンパーの樹脂部分にもキズが見当たらない。新車のようなツヤも保っているのだ。もちろん、内装のウッドパネル、シート、ステアリング、ダッシュボードにも全くヤレを感じさせない。撮影のために数キロほど試乗させてもらったのだが、乗り心地が良く、リサーキュレーティングボール式のギアボックスならではの、しっとりとしたステアリングフィールを味わうことができた。足回りまでしっかりと手が入っているのが分かるコンディション。つまり、走行距離が少なくても、定期的にメンテナンスされている個体だったのである。ここまで極上の190Eに乗ったのは本当に久しぶりだった。
このクルマを販売していたのは、神奈川県横浜市にあるアイディング。角目世代のメルセデスを得意としており、この190Eも自信を持ってオススメできるとのことだった。
走行距離は少なくても
定期的にメンテナンスされてきた個体
家族内での名義変更はあるが、実質ワンオーナである取材車。管轄内なら2桁ナンバーを継承することも可能だっだ。ヘッドライト、グリルなどもキレイな状態を保っている。多重構造により絶品の座り心地となっているシート。長時間の走行でも疲労感が少ないのは、シートの良さも影響している。ベージュの内装もオシャレで、ネオクラシックの雰囲気を十分に楽しむことができる。
搭載されるエンジンは直4SOHCで、燃料噴射装置はKEジェトロニックとなっている。各部はしっかりとメンテナンスされていて、オイル漏れも見当たらない。
足回りはフロントがストラット、リアには世界初となるマルチリンクを搭載。抜群の安定感と乗り心地を実現するサスペンションである。ATは機械式の4速で、ダイレクトなフィーリングを楽しむことができる。エアコンも問題なく作動。そのほかの基本的な快適装備は揃っているので、日常の足として使うことができる。
インテリアの写真からもコンディションが良さが伝わってくる。ベージュの内装は汚れやすいのだがキレイな状態を保っていることからも、前オーナーが大切に扱ってきたことが分かる。エクステリアを見ても、バンパーは黒光りしていて新車のようなコンディション。白く腐食しやすいモールもピカピカだ! ここまでのコンディションを保った190Eにはなかなか出会えないだろう。