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2022.03.04

【直すか?買い替えるか?ドイツ車人生決断のヒント】Episode.07

 トラブルがきっかけで直して乗り続けるか、他のクルマに乗り替えか、という相談が多いのが修理工場。そこにはユーザーの様々な悩みや愛車に対する思いが交錯している。そんな中で、直す決断をしたユーザーのエピソードを紹介しよう。

部品供給が止まるまで乗り続ける覚悟があります

 大好きなメルセデス・ベンツを購入してから、20年が経とうとしてます。我ながらよく維持してきたなぁと思ってしまいます。
 数年で買い替えをした場合と同じクルマに乗り続ける場合とでは、どちらが経済的なんだろうなんてことを考えたこともありました。正解なんてないのかもしれませんが、私としてはこれまで乗り続けてきて良かったと本当に思っています。
 そんな私でも、乗り替えようかと思った時期がありました。オイル漏れ、燃料系、点火系の不具合など、トラブルがまとめてやってきて、全部に手を入れたら代替えのドイツ車を購入できる金額でした。
 「さすがにここまでか」とも思ったのですが、今までメンテナンスしてきた内容を考えると手放せませんでした。エンジン、AT、エアコンと大物修理と言われる部分にも手が入っています。それに同じようなコンディションのクルマを見つけるのは時間がかかるでしょうし、長く維持してきたことで整備履歴もすべて把握しています。そう考えると、乗り切るしかないと決断しましたが、予算がなければ話は進みません。同じクルマに乗る仲間から情報を集めて、できるところはDIYで交換。プロに任せるべきところはプロに、という風にして乗り切りました。
 ここまで来たら、部品が供給され続ける限りまで乗り続ける覚悟で、維持しています。

長く乗っているとトラブルのパターンも分かってくるので早めの対処が可能になる。ベテランユーザーほど維持費を抑える術を知っている。
自分でできるところはDIYでメンテナンスすることで、トラブルを乗り切れることもある。一度やってしまうと、その楽しさにハマってしまうかも!?

“直す”という決断の決め手は?

「今までメンテにかけてきた費用を考えると乗り替えられない」

お金をかけて整備してきたクルマからの乗り替えは慎重に決めたい。国産車など全く違うクルマに乗り替えるなら問題はないが、例えば極上車以外の同型車の場合は、直した方がメリットが多いことも。メカニックに相談することも大切。