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2022.03.01

【直すか?買い替えるか?ドイツ車人生決断のヒント】Episode.04

 トラブルがきっかけで直して乗り続けるか、他のクルマに乗り替えか、という相談が多いのが修理工場。そこにはユーザーの様々な悩みや愛車に対する思いが交錯している。そんな中で、直す決断をしたユーザーのエピソードを紹介しよう。

数十年ぶりのドイツ車
部品の値上がりが心配

 昔からの憧れだったネオクラ系ドイツ車を、子供の手が離れたことをきっかけに購入しました。
 子供が生まれる前はずっとドイツ車党だったのですが、家族が増えて国産のミニバンに。それから数十年は家族のためだと思って我慢の日々でしたが、今は念願のドイツ車に戻ることができました。
 子供が生まれる前に乗っていたドイツ車環境ともっとも違うのは、部品代が高くなっていること。数十年経っていますから、仕方がないことかもしれませんが、維持していくということを考えるとどうしても気になってしまいます。
 今乗っているドイツ車はレストアレベルの整備がされたクルマを選んだので、2年ほどは全くトラブルがありませんでした。その後、消耗品の交換が必要な部位が出てきて、部品代が高くなっていることを実感します。整備をお願いしているメカニックの方が純正以外の信頼できるパーツを用意くれたりするのも助かっていますね。ただ、これまでの費用を考えると、このまま乗り続けていいのかと少し不安になることもありました。
 でも、妻が「せっかく大好きなクルマに戻れたんだから、できる範囲で乗り続けてみたら?」と言ってくれました。クルマ趣味を楽しむためには家族の理解が必要だと実感。妻の理解があるからこそ、てメンテナンスしながら乗り続けるのだと思います。

国産車に乗り替えた後、ドイツ車に戻ってくるケースは多い。ドイツ車ならではのフィーリングは、他のクルマでは味わえない。
世界中で高い人気を持つドイツ車は、純正以外の補修パーツのラインナップが豊富にある。これらを活用することで維持費を抑えることは可能だ。

“直す”という決断の決め手は?

「家族の理解があるからこそクルマ趣味を楽しめる」

自分のクルマ趣味を家族が理解してくれることほど幸せなことはないだろう。10年前に比べて高くなっている純正部品はあるが、ドイツ車の場合それ以上に補修パーツが充実しており、クルマ趣味を堪能できる環境が整っている。