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2021.05.07

【ドイツ車に強い整備工場ガイド】走行39万kmを超えても元気に走るメルセデス“E” メンテナンスの重要性を再確認 ドイツ車なら長く乗れる!

 愛知県名古屋市にあるナガセ自動車で発見した走行39万kmのメルセデス・ベンツ初代Eクラスクーペは、今でも現役だ。ドイツ車ならメンテナンスすれば長く乗れるということを証明している1台である。

ディーラー在籍時に販売したW124はまだまだ元気に走ります!

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 輸入車の中でもドイツ車は、意味不明に壊れたりはしない。構造上の問題や日本の道路環境、気候の影響による、いわゆる「定番トラブル」がほとんどなのだ。それを避けるために定期的にメンテナンスしましょう、というのが基本的な考え方である。
 メルセデスなどのドイツ車はこのような設計で作られているため、手入れさえすれば長く乗り続けられるのが大きな魅力といえる。それを証明する1台が、愛知県名古屋市にあるナガセ自動車で発見したメルセデス・ベンツ初代Eクラスクーペである。91年式なので26年が経過したネオクラシックともいえるクルマだが、今でも現役で活躍しているのだ。
 このクルマは、ナガセ自動車の服部氏がディーラーに在籍していた時に新車で販売したという経緯がある。同氏がナガセ自動車に移籍した後もメンテナンスなどの面倒を見てきた。走行距離はなんと39万km。20年以上におよぶ整備の記録はそのほとんどが残っており、何をいつ交換したかが確認できる。その詳細だけでも1冊のマニュアル本になるのではと思うほどだ。
 こうして見ていくと、ドイツ車は長く乗れるということを改めて実感できる。そして同時に、必要なメンテナンスを最適なタイミングで行なってきたからこそ、今でも不安なく乗れるコンディションを維持しているのだ。服部氏の的確なアドバイスもあってのことだと思うが、メンテナンスをポジティブに捉えて、無理せず維持していくことが重要なのである。

[写真上]ロアアーム、ステアリングダンパー、タイロッド、ショックアブソーバーなど足回りにはひと通り手が入っている。往年のメルセデスらしい走りを味わうためにも必須のメンテナンスだ。
[写真下]エンジンは絶好調で一発で始動。これまでの整備記録がすべて残っているので、素性の分かるクルマだと言えるだろう。
抜群の走行安定性を実現するリアのマルチリンクサスペンション。メルセデスが開発したものだが、今では形を変えながら世界中のクルマに採用されている技術である。
エンジンを冷やす重要な役割を持つラジエターもメンテナンスされている。走行39万kmまでに何度交換してきたのか気になるところだ。
オイルが漏れやすいタペットカバー付近もキレイな状態。定期的にゴムパッキンを交換してきたのが分かるコンディションだ。
交換したばかりだと思われるラジエターのサブタンク。この時代のメルセデスでは劣化による変色を起こしていることが多い。
カムセンサーや水温センサーなどの細かな部品もしっかりと手が入っている。古めのクルマほど電気系パーツには気を配っておきたい。
 
三菱のサブディーラーとして新車を販売するほか、ボッシュ・カー・サービスとして輸入車のメンテナンスを手掛けているナガセ自動車。厳選した中古車も販売している。
 
  • ナガセ自動車
  • 愛知県名古屋市中川区昭和橋通6-33
  • 052-361-6271
  • 営業時間:9:00~19:30 定休日:年中無休
  • http://www.nagase-jidosya.co.jp/