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Aクラス

2021.03.08

最新Aクラスに乗って想うMercedes-Benzの底力

 コンパクトな実用車として登場したAクラスだが、現在ではまったく新しいモデルへと変貌を遂げたメルセデス・ベンツ現行型Aクラス。最新の安全性能を誇り、それはSクラスと同等ともいえるほど。クルマとの会話で様々な機能操作ができるMBUXは、新時代を予感させるもので、クルマとの新しい付き合い方を体感できる。ボディの大きさでは決して図ることができない魅力がメルセデス・ベンツAクラスには凝縮されている。

最先端の革新的装備を搭載した全く新しいプレミアムコンパクト

 初代モデルでの実用性を重視したスタイリングから一変して、スポーツテイスト溢れる雰囲気に生まれ変わった現行型Aクラス。LEDを多用した灯火類やエッジの利いたデザインなど、アグレッシブな印象となっている。エンジンは直4DOHCターボを基本に、7速のデュアルクラッチミッションが組み合わせられる。効率的な走りを実現することで、燃費性能も向上している
 オーディオやHDDナビゲーションなどを一括で制御するコマンドシステム、左右独立してエアコンの温度調整ができるクライメートコントロールなど、ボディはコンパクトでも快適装備は文句なし。今や付いていて当たり前のような装備になってきた、アイドリングストップ機構も当然装備されているし、縦列駐車を自動操縦機能によってサポートしてくれるアクティブパーキングアシストまで付いているのだ。
 安全装備にも抜かりはなく、衝突警告システムであるCPA、インテリジェントライトシステム、アテンションアシストなど充実した内容となっている。
 そして、クルマが自分を理解して、様々なことをサポートしてくれるMBUXというのが、まったく新しい体験だ。乗員が「寒い」と言えば、エアコンの温度を上げる案内をしてくれたり、TVからナビゲーション画面に戻る時も言葉ひとつでクルマが自分を理解してサポートしてくれる。こんな最先端の機能がエントリーモデルであるAクラスにも搭載されているのだから侮れない。
 メルセデス・ベンツの最高峰、Sクラスと同等の世界最高水準の安全性能と最先端の技術が、コンパクトなAクラスには凝縮されているのだ。

1.4ℓの直4ターボは直噴タイプで、アルミニウムシリンダーブロック、革新的にコンパクトなデルタシリンダーヘッドが、軽量化・小型化、出力向上を達成。普段使いにおいて不満の走りを披露する。最新モデルではディーゼルエンジンも用意。
「ハイ、メルセデス」とクルマに話しかけると、行きたい場所やエアコンの設定などをクルマがサポートしてくれるMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)。ドライバーが運転に集中できよう、様々な機能をシンプルに操作できる。ワイドディスプレイはナビゲーションも見やすい。好みに合わせてエンジンやトランスミッションの制御を最適化するダイナミックセレクトを搭載。スポーツからコンフォートな走りまで状況に合わせてチョイスできる。
十分なスペースを確保したラゲッジルーム。リアシートのアレンジによって荷物に合わせて積載できる。
センターコンソールにあるタッチパッドを使えばナビなどの画面をスマートに操作できる。シートの形をしたパワーシートスイッチはメルセデスの伝統を受け継ぐ扱いやすいデザイン。メモリー機能も付いている。
メーター類やナビのディスプレイが一体になった現代的なインパネ回り。センターコンソールの奥にある小物入れにはスマートフォンを充電できるワイヤレスチャージングが備わる。
先代モデルに比べて後席が広くなり、快適性が向上。また、40:20:40の分割可倒方式を採用。ラゲッジルームに荷物を積む際にも多彩なアレンジを可能としている。