全体の質感が向上した先代モデル
通算で6代目となる3シリーズの先代モデル。フロントマスクの印象はより精悍なデザインとなり、新たな3シリーズの顔となった。エクスrテリアデザインは、ロー&ワイドなルックスを強調するようなラインで構成されている。
エンジンは新開発の直4ターボをメインに、ハイブリッドの直6、直4ディーゼルも用意する。組み合わせられるミッションは電子制御式の8AT。スポーツ、モダン、ラグジュアリー、Mスポーツといった同じ排気量で仕様が選べるのもトピック。
メカニズム面を見ていこう。エンジンは直噴ターボが現代のトレンドとなり、BMW3シリーズも直噴の直4ターボがメインエンジンとなった。だからといって悲観する事実ではない。環境への配慮、低燃費、高出力のすべてクリアするためには相応の技術が必要になる。そして、そこにBMWらしさが加わった直4ターボエンジンは実に軽快に回ってくれる。
電子式シフトとなったZF製の8速ATは効率的なシフトチェンジで加速していき、アイドリングストップやブレーキ・エネルギー回生システムとの相乗効果で低燃費を実現している。こうした加速性能の最適化と低燃費により、快適性はより向上。ドライビング・パフォーマンス・コントロール機能は走行シーンに合わせて3つのモードを選択でき、エンジンやシフトタイミングを最適化してくれる。こういった部分にもBMWらしいスパイスが利いているのである。
スポーティな雰囲気を強調したインテリア。ATは電子式の8速タイプで、ワイドディスプレイも装備する。
最先端技術が投入された直噴タイプの直4ターボ。
取材車の320iでは最高出力184ps、最大トルク27.5kg-mを発揮。
E90よりも精悍さが増したF30のフロントマスク。
グリルに繋がるワイドなデザインでスポーティな印象を引き立てる。
燃費効率を高める最先端の機構を搭載
BMWの基幹モデルである3シリーズだけに快適装備は充実している。オートエアコン、パワーシート、iドライブなどは当然装備されている。機能面においてもアイドリングストップ機能、エンジンの出力やエアコンの作動などを制限し最適化するECO PROモード、ブレーキ回生システムを搭載して燃費効率を高めている。そのほかにも、アダプティブヘッドライト、横滑り防止装置、障害物をセンサーが検知するとアラーム音で知らせてくれるPDC、リアビューカメラなど、安全装備も充実したものになっている。
8.8インチワイドディスプレイを装備。HDDナビ、地デジTV、ミュージックサーバーも搭載している。
ATは電子式の8速AT。センターコンソールにあるiドライブのコントローラーは次世代型となり使いやすい。
足回りはフロントがストラット、リアは5リンク式となる。このサスペンション形式は先代のE90と同じ。
視認性が高まったメーター回り。中央には車両情報を表示するディスプレイが付く。
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