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【 GERMAN SPECIAL CARS!! vol.19 至福の時間を特別なクルマで。/M3ではじめてV8ユニットを搭載した4代目モデル BMW M3 】

4ℓのV8ユニットを搭載した4代目のM3。直列エンジンにこだわってきたM3がはじめてV8を積んだことがトピック。

 

4代目 BMW M3 (E92)

エッジが利いたボディのサイドラインと美しいルーフラインはクーペならではの魅力。取材車はサンルーフ付きのため、ルーフ部分はカーボンではなく、スチール製となっている。
 

伝統の直列ユニットからV型へスイッチ
新しい時代のM3を味わえるモデル

 E92型M3の次世代にあたるF82M4クーペではエンジンが直6ターボとなった。そのため、現在、V8を積む唯一無二の存在として高い人気を誇るモデルだ。このV8エンジンは、4ℓの排気量から420ps/40.8㎏-mのパワーを発生させる。ルーフはカーボンファイバー製、フロントセクションにも積極的にアルミが使用され、重量増は80㎏に抑えられた。0→100㎞/h加速は4.8秒。6速のMTのみで登場したが、後に7速のM-DCTCTも搭載している。E46にはなかった4ドアのリムジンもラインナップしている。
 取材車のルーフはサンルーフ付きのためスチール製となっており、さらに人気の6速MTである点が魅力。この他に、ツインクラッチ方式のM︲DCTを用意する。イージードライブが可能で、スムーズな変速でドライビングを楽しむことができる次世代のトランスミッションである。ボディカラーは人気のアルピンホワイトで、各所にM専用パーツを装着して武装している。インテリアもレザーの専用スポーツシート、ステアリング、シフトなど装備し特別な気分を味わうことができる。ちなみに、Mシリーズ専用のメーターパネルを見れば最高速度は300㎞/hまで刻まれ、レッドゾーンは7000回転以上と回す楽しみもある。
 日本向けにセダンボディが設定されたこともトピック。実用性の高いセダンボディでありながら高性能エンジンを搭載するモデルだ。
 大排気量のV型4ℓエンジンをMTで操る楽しみは、このクルマならではの味わい。新たなスタートを切った、新しい時代のM3を堪能できるモデルとして高い人気を博している。

S65ユニットと呼ばれるこのV8DOHCはレッドゾーンも7000回転以上となる高回転型。MダブルバノスなどMならではのメカニズムを搭載し、ハイパワー、高レスポンスを実現している。また、V8ながらエンジン重量を抑え、軽量化されているのもMらしい。あり余るパワーを存分に使い切れる。
ステアリングやシフトノブにもM専用パーツが装備され、スポーティな雰囲気を高めている。HDDナビなど快適装備も十分に揃っており、日常使いからサーキットまでクルマ趣味を堪能できる。
レザータイプのM専用スポーツシートを装着。後席は2座で4人乗り仕様となる。
アルミホイールは純正の18インチで、E36型の純正ボディ色であるコスモスブラックにペイントされている。放熱用エアスクープ付きボンネットは機能性だけではなく、見た目にも戦闘力の高さを印象付ける。ドアミラーもM専用品となる。ミッションは人気の6速MT。