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メルセデス・ベンツに乗るなら、このクルマから始めてみよう!GC流「はじめてメルセデス5選」【ウェブ限定記事】

日本で唯一のドイツ車専門誌であるジャーマンカーズが選んだ「ドイツ車ビギナーにもお勧めできる『良い子』的中古車5選」。2023年現在の中古車状況もふまえつつ、ドイツ車らしさを気軽に楽しめるモデルをピックアップしてみました! 選定者は創刊時の編集部員であり、現在はフリーランスとして本誌にも寄稿してくれているマーク清原氏。

 

予算300万円で狙えるはじめてメルセデスを2023年の視点で選定してみました!

 

ジャーマンカーズが創刊されたのは2002年のこと。その当時、編集部員だったのがワタクシ、マーク清原です。ついでにこの雑誌が創刊された裏話を少しお話ししましょう。元々輸入中古車雑誌を作っていた編集部員の5名が、より売れる雑誌をと考えて創刊したのがジャーマンカーズ。それまでの輸入中古車雑誌であらゆる輸入車を扱っていましたが、人気の記事は圧倒的にドイツ車であり、ならばドイツ車に絞った専門誌を創刊しようと、当時の編集長が中心となってジャーマンカーズは創刊されました。ドイツ車専門誌とはいえ、新車の情報はあまり取り上げず、中古車の購入情報やメンテナンスの情報が多かったのは、輸入中古車雑誌の流れを汲んでいたからなのです。自動車としての作り込みの入念さやボディ剛性の高さなどにおいて、当時からドイツ車は高い性能を示していたことは確かであり、それらが高いブランド力に繋がっていたことは、現在のドイツ車にも通じる部分だと思います。それから21年の月日が流れた2023年現在。ドイツ車ビギナーに向けて、はじめてのメルセデスとして選ぶならどんなモデルがいいのか?というお題を編集部からいただいたわけです。しかも、突然……まぁ、それはさておき、長くドイツ車に携わってきた経験から、少しでも幸せなドイツ車ライフを送れるだろうと思われるクルマをピックアップしてみました。ポイントになるのは「予算」と「維持しやすいかどうか」、そして「所有する満足感」です!

Cクラス(W205)

2014年から2021年まで輸入されたのが、先代型のメルセデス・ベンツCクラス。高い安全性と優れたハンドリング、そして長距離運転も快適にこなす高い直進安定性や静粛性など、メルセデス王道のセダンボディの高年式を、比較的リーズナブルに狙えるのが、このW205型のCクラス。充実した保証付きのディーラー認定車でも、2016年式あたりの走行2万km程度で、250万円以内で狙える物件も少なくない、これは狙い目でしょ!

GLA(X156)

メルセデスのSUVラインアップにおけるエントリーモデルがGLA。2013年から2020年まで導入された初代のX156型は、ドイツ車ビギナーだけでなく、免許取り立ての初心者にも扱いやすいサイズであり、ベースのAクラスよりも見晴らしの良いアイポイントによって、安心感の高い視界も魅力的です。重厚感やドイツ車濃度という点はあまり高くはありませんが、ハイブランドをカジュアルに乗るって、カッコいいです!

CLAシューティングブレーク(C117/X117)

FFのコンパクトセダンであるCLAをベースに、スタイリッシュなステーションワゴンボディとしたのがシューティングブレーク。狩猟用ワゴンがシューティングブレークの意味するところで、一般的なステーションワゴンよりも5ドアに近い、デザイン重視のラゲッジスペースを備えたモデルです。流行のSUVとも違うしステーションワゴンとも違う、この独特のデザインは、人とはちょっと違う個性を求める人にお勧めです!

Cクラスクーペ(C205)

流通量が少なめなので、他のCクラスファミリーと比較して若干相場は高め。それでも、このご時世にスタイリッシュなクーペモデルが250万円前後で狙えることだけでも、大注目に値すると個人的には思っているモデル。セダンともSUVとも明らかに異なるスポーティなハンドリングは、スピードを出さずとも楽しめるんですよ。それはきっとメルセデスクーペ伝統の乗り味で、そんな感触が各所に感じ取れることができるモデルです。オープンモデルよりも維持費が掛からない点も◎。

190E(W201)

ドイツ車初心者にヤングクラシックお勧めできるのかと問われると、正直あまり自信はありません。ただ「最善か無か」という妥協を許さぬコンセプトの下に作られていた時代のメルセデスとしては、最もリーズナブルな価格で狙えるのが190シリーズ。名車W124よりも、良好な程度かつ手頃な価格の中古車を見つけやすいという点も選考理由のひとつ。コンパクトなボディサイズながら、重厚なメルセデスらしさをたっぷりと味わえるモデルです。でも流通量は少ないので良い個体があったら早めの決断が必要かも!?

 

次回はBMW編です。お楽しみに!