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【Mercedes-Benz & BMW アンダー200万円】気になる2強ブランドのアレコレを比較! 人気の14車を厳選! ④

 ドイツの2強ブランドであるメルセデス・ベンツとBMW。ここでは両ブランドをセグメント別に徹底比較して、イメージに左右されない「違い」を明らかにしていきたい。続いてはS204とE91。

 

Mercedes-Benz 3代目Cクラスワゴン(S204)

●生産期間
2008~2014年/2011年~後期型

ボディの拡大で実用性が向上
Eクラスにも迫るカーゴスペースを持つ

 ボクシーなイメージになった基本デザインを生かし、テールゲートの角度を立てて積載力を増した3代目のワゴン。先代との比較で全長が50㎜、幅が40㎜拡大されていることもあって車内はとても広々としているが、最小回転半径は5.1mと抜群の小回り性能は健在だ。リアシートはワンタッチでフラットにアレンジ可能で、拡大した時のカーゴスペースは1465ℓとEクラスに迫る広さとなった。もちろんワゴンにもアバンギャルドとエレガンスの2つの仕様がある。

エッジの利いた現代のメルセデスらしいデザイン。テールランプにはLEDを採用している。
 
Specifications         08年式C200K AVG SW
全長           4600㎜
全幅           1770㎜
全高           1460㎜
ホイールベース      2760㎜
トレッド(前)/(後)     1535/1535㎜
車両重量         1550㎏
エンジン方式       直4DOHC+SC
総排気量         1795㏄
最高出力         184ps/5500rpm
最大トルク        25.5㎏-m/2800~5000rpm
トランスミッション    電子制御式5速AT
 

BMW 5代目3シリーズツーリング(E91)

●生産期間
2005~2012年/2008年~後期型

実用性よりもスポーツワゴンとしての性能を追求したモデル

 一つ前のE46ツーリングと比較すると全長が45㎜、幅は75㎜も拡大された5代目のワゴンモデル。しかしリアを絞ったデザインのためカーゴルームは最大時の比較で40ℓしか広くはなっていない。3ℓのターボユニットも搭載されて、スポーツワゴンとしての性格を強めている。ちなみにデビュー当初からMスポーツとハイラインのパッケージ仕様を用意している。モデル途中で改良が加えられ、エンジンの直噴化やリーンバーン技術の採用によって燃費性能が向上している。

テールゲートに備わるリアウインドーだけが開くのは、E46世代からの伝統である。
 
Specifications         07年式325iツーリング
全長           4525㎜
全幅           1815㎜
全高           1450㎜
ホイールベース      2760㎜
トレッド(前)/(後)     1500/1515㎜
車両重量         1580㎏
エンジン方式       直6DOHC
総排気量         2496㏄
最高出力         218ps/6500rpm
最大トルク        25.5㎏-m/2750~4250rpm
トランスミッション    電子制御式6速AT
 

S204とE91の違い

カーゴの容量は?

最大積載量が多いのはS204

ワゴンでもっとも気になるのがカーゴルームの容量だろう。メルセデス・S204は通常時で450ℓ、最大で1465ℓ、BMW・E91は通常時で460ℓ、最大で1385ℓとなっている。通常時は若干E91のほうが広いが、リアシートを倒した時の最大容量ではS204に軍配が上がる。

実用性は?

テールゲートの使い勝手が異なる

ボタン一つでテールゲートを閉めることができるスイッチをメルセデス・S204ではオプション設定。E91はBMWツーリングの伝統でもある独立開閉式リアウインドーになっているから、テールゲートを閉めたままでも荷物の出し入れができる。これはS204にはない機能だ。

ボディサイズは?

BMWはセダンと同じ全長

メルセデス・S204もそうだが、通常ワゴンはベースとなっているセダンよりも全長が長くなることが多いが、BMW E91は全長、全幅ともにセダンと同じスペック。実用性を多少犠牲にしても、セダンのパッケージングの中でワゴンモデルに仕立てられているのが分かる。