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【63AMG SELECTION③】お買い得ゾーンに入った E/CLS/C63 AMG!

 スペシャルモデルであるためノーマルに比べると流通台数は少ないが、大切に乗られてきたクルマもあるAMGモデル。ここでは値落ちが進んでいるE63、CLS63、C63のキャラクターを、55時代を振り返りながら解説していこう。

 

E63 AMG(W211)

●生産期間:2006~2009年

高級感のある走行フィールを持つ

 3代目EクラスのAMGモデルは02年の末に登場した。モデル名はE55で旧世代と変わらないが、その走りは大幅に進化。W210から引き継いだSOHC3バルブの5.5ℓユニットにはスーパーチャージャーを装着し、476psのパワーと71.4㎏/mのトルクを発生、サスにはデュアルコントロールのエア式が採用される。しかし速いだけで高級感に欠けるという声も高く、06年にはNAの6.2ℓから514psを得るE63へとチェンジ、高級感あるフィールを実現し好評を得た。

自然吸気型の6.2ℓV8ユニットに切り替わったことで高級なフィーリングを手に入れている。
主な小変更
●06年8月、外観の変更を中心にマイナーチェンジ。搭載エンジンをNAのDOHC6.2ℓに変更し、E63AMGとなる。
代表モデルの主要諸元
06年式E63 AMG

全長×全幅×全高:4880×1820×1465㎜
ホイールベース:2855㎜
車両重量:1910kg
エンジン形式:V8DOHC
排気量:6208cc
最高出力:514ps/6800rpm
最大トルク:64.2kg-m/5200rpm

 

CLS63 AMG(W219)

●生産期間:2008~2010年

躍動美とAMGのエッセンスが融合

 美しいハードトップサルーンのCLSに、力強さを加えた人気のモデルがCLS55AMG。5.5ℓのスーパーチャージドV8を積み、ハイセンスなAMGデザインのパーツを組み込んだ姿は、最もCLSらしいスタイルとも思える。そのためか、シリーズの中でAMGモデルが占める割合は非常に高い。08年にはマイナーチェンジを実施し、搭載エンジンをNAの6.2ℓに変更、パワーも514ps/64.2㎏-mに強化された。躍動美を極めたモデルである。

美しいデザインのCLSにAMG専用パーツを装着することで、よりゴージャスな雰囲気に。
主な小変更

●08年5月、外観の変更を実施するとともに、搭載エンジンをDOHCの6.3ℓに変更してCLS63AMGとなる。●10年、サウンドスイートを限定で発売する。

代表モデルの主要諸元
08年式CLS63 AMG

全長×全幅×全高:4915×1875×1415㎜
ホイールベース:2855㎜
車両重量:1910kg
エンジン形式:V8DOHC
排気量:6208cc
最高出力:514ps/6800rpm
最大トルク:64.2kg-m/5200rpm

 

C63 AMG(W204)

●生産期間:2007~2014年

俊敏でダイナミックな走りを楽しめる

 コンパクトなCクラスのボディにパワフルかつナチュラルなフィーリングの名機、AMG63ユニットを詰め込んだモデル。07年の10月に登場し、その俊敏でダイナミックな走りは高い評価を得ている。Eクラスと比較すれば457psと若干控え目なパワーではあるものの、ボディは大幅に強化されサスも完全な専用設計。力強いデザインもあって幅広い層に人気がある。専用バケットシートが備わり、ステアリングの奥にはにはパドルシフトも。0→100㎞/h加速は何と4.5秒!

程よいボディサイズを持つCクラスがベース。このボディにV8が詰め込んである。
主な小変更

●11年8月、内外装のデザインを変更。AMGスピードシフトを搭載。●13年8月、専用チューンを施したC63AMGエディション507を追加。

代表モデルの主要諸元
07年式C63 AMG

全長×全幅×全高:4720×1795×1440㎜
ホイールベース:2765㎜
車両重量:1800kg
エンジン種類:V8DOHC
総排気量:6208cc
最高出力:457ps/6800rpm
最大トルク:61.2kg-m/5000rpm