ハードトップを採用した
2シーターオープン
2代目Z4シリーズ(E89)
●生産期間:2009~2016年
●後期型:2013年~後期型
初代ではロードスターとクーペの二本立てだったボディを、20秒で開閉可能なリトラクタブルハードトップに改めた2代目モデル。初代はZ3からの流れでアメリカで生産されていたが、このモデルはドイツ製だ。トップを格納するために全長は15センチ延長され、これらの変更によって重量が約100㎏増加している。直6エンジンは2.5ℓと3ℓツインターボ。ステアリング比やサスなどの特性を総合的に変更可能なシステムも搭載する。2011年には2ℓの直4ターボを搭載したsDrive20iを追加。こちらには8速ATが組み合わせられる。
後期型となったのは2013年。ヘッドライトにLEDを採用したスモールライトリングを装着。インテリアもより洗練されたものになり装備内容を充実させている。
Z4の新車価格が500万円以上だったことを考えると、200万円の予算でBMWの2シーターオープンが狙えるというのは嬉しい状況。前期型がこのゾーンのメインとなり、2.5ℓの直6モデルはNAならではの吹け上がりで、往年のBMWらしさを色濃く残したモデル。狙い目の1台と言っていいだろう。
着座位置が低く、スポーツカーに乗っているという気分を存分に楽しめるドライバーズシート。ボタン操作でトップを開閉できるので天候や気分に合わせて、気軽にオープンエアを堪能できる。トップを閉じたクーペスタイルも美しく、所有する満足感を十分に感じることができる。初期モデルのATは6速だが、後に8速に進化している。
代表モデルの中古車価格例
2013年式sDrive23i
走行5.3万km/ブラック/188万円
2009年式sDrive23i
走行4万km/ホワイト/116万円
200万円の予算でZ4を選ぶなら、2代目のE89が狙い目。オープンハードトップなので保管場所で悩む必要もない。流通台数は豊富で好みのカラーやグレードを探せる。ちなみに初代モデルは100万円以下でも多く選べる状況だ。